プレオルソ効果を最大化する6つのポイント!

プレオルソ
  • 「プレオルソを使っているけれど、きちんと効果につながっているのか気になる」
  • 「毎日どのくらい装着すればよいの?」 – 「プレオルソをつけるだけで歯並びは整うの?」
  • 「鼻呼吸や舌の位置も意識したほうがよいと聞いて気になっている」
  • 「せっかく始めたプレオルソだから、家庭でもできることを知りたい」

プレオルソは、装置をお口に入れるだけですべてが決まるものではありません。子どもの歯並びには、舌の位置、口の閉じ方、呼吸、飲み込み方、姿勢など、毎日の何気ない習慣も関係しています。そのため、プレオルソによる治療では、装着時間を守りながら、お口の使い方を整えていくことが大切です。 小児歯科医として子どものお口を見ていると、装置を使うことだけではなく、ご家庭で無理なく続けられる習慣づくりも重要だと感じます。プレオルソは子ども自身が取り組む治療でもあるため、保護者の方が強く指示するより、毎日の生活の中に自然に取り入れられる環境をつくることが継続につながります。 この記事では、プレオルソの効果について基本から確認したうえで、装着時間、お口を閉じる習慣と鼻呼吸、舌の位置と口腔トレーニング、姿勢や食べ方、装置のお手入れ、定期的な確認という6つのポイントを詳しく紹介します。 プレオルソを始めたばかりのご家庭はもちろん、「きちんと使えているのかな」と不安を感じている方にも、毎日の生活で何を意識すればよいのかがわかる内容です。 プレオルソの効果を引き出すために大切なのは、装置だけに頼るのではなく、正しい使い方を継続しながら、お口の機能や生活習慣も一緒に整えていくことです。親子で無理なく続けられる方法を見つけ、子どもの成長に合わせて取り組んでいきましょう。

目次

プレオルソの効果とは?子どもの歯並びとお口の使い方を整える考え方

プレオルソは、成長期の子どもを対象に、歯並びだけではなく「お口の使い方」にも目を向けながら進めるマウスピース型の矯正装置です。 子どもの歯並びは、歯そのものの位置だけで決まるわけではありません。舌の位置、唇の力、頬の筋肉、呼吸の仕方、飲み込み方など、毎日繰り返されるお口の動きも歯並びやあごの成長に関係しています。 そのため、プレオルソによる治療では「装置をつければ終わり」と考えるのではなく、装置の使用とともに、お口を正しく使う習慣を身につけていくことが大切です。

プレオルソは歯だけではなくお口全体を考える装置

歯には、舌側から押す力と、唇や頬側から押す力が日常的に加わっています。こうした力のバランスが保たれていると、歯は比較的安定しやすくなります。 一方で、普段からお口が開いている、舌が前に出やすい、舌の位置が低いといった癖がある場合、歯並びに好ましくない力が繰り返しかかることがあります。 プレオルソでは、成長期のお口の特徴を考えながら、歯並びと口腔機能の両方に目を向けて治療を進めます。 特に意識したいのは、次のようなお口の機能です。

どれか1つだけを意識するのではなく、毎日の生活の中で少しずつ整えていくことがポイントです。

  • お口を自然に閉じる
  • 鼻で呼吸する
  • 舌を適切な位置に置く
  • 食べ物を正しく噛む
  • 正しい方法で飲み込む

プレオルソの効果には子どもの成長や歯並びによって違いがある

プレオルソを検討するときに保護者の方が気になるのは、「どのくらい歯並びが整うのだろう」という点ではないでしょうか。 プレオルソによる変化には個人差があります。歯並びの状態、あごの成長、年齢、お口の癖、装着状況などによって治療経過は異なるため、「使えば必ず同じ結果になる」とは言えません。 また、すべての歯並びにプレオルソが適しているわけでもありません。歯並びやかみ合わせの状態によっては、別の矯正方法を検討する場合があります。 大切なのは、子どもの現在の状態を確認したうえで、その子に合った方法を選ぶことです。

プレオルソの効果を考えるなら毎日の習慣が重要

プレオルソを始めたご家庭では、どうしても「今日は何時間つけたか」という装着時間だけに目が向きやすくなります。 もちろん、指示された装着時間を守ることは大切です。しかし、プレオルソの治療では、お口の使い方や生活習慣にも目を向ける必要があります。 普段のお口がぽかんと開いていないか、舌が正しい位置にあるか、鼻呼吸ができているかなど、装置を外している時間の過ごし方も大切なポイントです。 プレオルソは「装置をつける時間」だけの治療ではありません。毎日の生活を通して、歯並びに関係するお口の機能を整えていくという考え方が重要です。 これから紹介する6つのポイントを意識すると、ご家庭でもプレオルソ治療を続けやすくなります。無理に完璧を目指す必要はありません。子どもの成長に合わせながら、できることを一つずつ習慣にしていきましょう。

プレオルソの効果を高めるポイント①装着時間を守って継続する

プレオルソの効果を高めるために、まず大切なのが「決められた装着時間を守って続けること」です。 プレオルソは、短時間つけただけですぐに変化が出る装置ではありません。子どもの成長に合わせながら、毎日の積み重ねによってお口の環境を整えていきます。そのため、装着する日としない日が大きくばらつくよりも、歯科医院から案内された使用方法をできるだけ継続することが重要です。

プレオルソは毎日の積み重ねが大切

プレオルソでは、一般的に日中の一定時間と就寝中の装着を指示されることがあります。ただし、必要な装着時間や使用方法は、子どもの年齢、歯並び、かみ合わせ、お口の状態によって異なります。 「長くつければつけるほどよい」と自己判断するのではなく、診察時に伝えられた方法を守りましょう。 装着時間が安定すると、子ども自身もプレオルソを生活の一部として受け入れやすくなります。毎日同じタイミングで使う習慣を作ることが、継続のコツです。 たとえば、次のような時間をプレオルソの装着時間として決めておくと続けやすくなります。

「プレオルソをしなさい」と毎回声をかけるより、「宿題を始めたらプレオルソ」というように、普段の生活とセットにすると習慣化しやすくなります。

  • 宿題をしている時間
  • 読書をしている時間
  • テレビを見ている時間
  • 就寝前の決まった時間
  • 夜に寝る準備を始めるタイミング

装着できない日があっても責めすぎない

子どもが毎日決められた時間を守ることは、簡単ではありません。眠っている間にプレオルソが外れてしまったり、疲れて装着できなかったりする日もあります。 そのようなときに強く叱ってしまうと、プレオルソそのものを嫌いになる場合があります。 大切なのは、1日だけの結果にこだわることではなく、長い目で継続しやすい環境を作ることです。「今日はできなかったから明日はつけよう」と気持ちを切り替え、親子で前向きに続けましょう。

装着時間だけではなく正しく使えているかも確認する

決められた時間を守っていても、装置が正しくお口に入っていなければ、想定した使い方にならない場合があります。 プレオルソを装着するときは、装置がきちんと収まっているか、お口を自然に閉じられているかなども確認してください。装着中に強い痛みがある、すぐに外れてしまう、眠れないほど違和感があるといった場合は、無理に使用を続けず歯科医院へ相談することが大切です。 プレオルソの効果を考えるうえで、「毎日続けること」と「正しく使うこと」はセットです。 子どもにとって無理のない生活リズムの中にプレオルソを取り入れ、少しずつ習慣にしていきましょう。毎日の小さな積み重ねが、プレオルソ治療を続けるための大切な土台になります。

プレオルソの効果を高めるポイント②お口を閉じる習慣と鼻呼吸を意識する

プレオルソの効果を高めるためには、装置の使用だけでなく「普段からお口を閉じること」と「鼻で呼吸すること」を意識することも大切です。 子どもがテレビを見ているときや本を読んでいるとき、気がつくとお口がぽかんと開いていることはありませんか。お口が開いた状態が長く続くと、舌の位置や唇の使い方にも影響しやすくなります。 歯並びは歯だけで決まるものではありません。唇や頬、舌などから日常的に受ける力も関係しています。そのため、プレオルソ治療では、装置を使っている時間だけでなく、装置を外している時間のお口の状態にも目を向けることが重要です。

お口を閉じる習慣は歯並びを考えるうえでも大切

お口を自然に閉じているときは、唇や舌がお口の周りでそれぞれの役割を果たしやすくなります。 一方、普段からお口が開いていると、舌が本来より低い位置にあるなど、お口の機能に偏りが生じていることがあります。子どもの成長期は、毎日の小さな習慣が長期間繰り返される時期です。そのため、お口の閉じ方も確認しておきたいポイントの一つです。 ただし、「口を閉じなさい」と何度も注意するだけでは、子どもにとって負担になる場合があります。 まずは、テレビを見ているとき、ゲームをしているとき、宿題をしているときなど、お口が開きやすい場面を保護者の方が確認してみましょう。気づいたときに優しく声をかける程度から始めると、取り組みやすくなります。

鼻呼吸を意識することもプレオルソ治療のポイント

お口を閉じる習慣と合わせて確認したいのが、呼吸の仕方です。 本来、安静時には鼻で呼吸することが基本です。鼻呼吸では、お口を閉じやすくなり、舌も適切な位置を保ちやすくなります。 そのため、プレオルソ治療では鼻呼吸を意識することも大切です。 ご家庭では、次のような様子がないか確認してみてください。

こうした様子が続く場合、お口の癖だけではなく、鼻づまりなど別の原因が関係している可能性もあります。

  • ぼんやりしているときに口が開いている
  • テレビを見ていると口呼吸になっている
  • 寝ているときに口が開いていることが多い
  • 鼻で呼吸しにくそうにしている
  • 朝起きたときに口の中が乾いていることがある

鼻で呼吸しにくいときは無理に口を閉じさせない

鼻呼吸は大切ですが、鼻が通りにくい子どもに無理やりお口を閉じさせることは避けましょう。 アレルギー性鼻炎や鼻づまりなどによって、鼻呼吸がしにくい場合もあります。お口が開いている原因を確認せず、子どもの癖だけだと決めつけることは適切ではありません。 「口を閉じようとしても苦しそう」「寝ている間も口呼吸が続く」といった場合は、歯科医院だけでなく、必要に応じて医科への相談を検討することも大切です。 プレオルソの効果を高めるためには、装置をつけることだけではなく、毎日の呼吸やお口の閉じ方にも目を向ける必要があります。 保護者の方が細かく注意し続けるよりも、「今、お口は閉じているかな?」と親子で一緒に確認するような関わり方がおすすめです。無理なく続けられる習慣を積み重ねながら、鼻呼吸と自然にお口を閉じる状態を目指していきましょう。

プレオルソの効果を高めるポイント③舌の位置とお口のトレーニングを続ける

プレオルソの効果を高めるためには、装置を正しく使うことに加えて「舌の位置」と「お口の使い方」を整えることも大切です。 舌は食べるときや話すときだけ働いているわけではありません。何もしていないときにも舌には安静時の位置があり、舌の位置や動きは歯並びやかみ合わせに関係します。 プレオルソ治療では、歯を動かすことだけに目を向けるのではなく、歯並びに影響するお口の機能も一緒に考えていきます。毎日の生活の中で舌の位置を意識し、お口のトレーニングを無理なく続けることがポイントです。

舌はどこに置くのがよい?

何も食べたり話したりしていないとき、舌先は上の前歯を直接押すのではなく、上の前歯の少し後ろ側にある部分付近に置き、舌全体が上あごに触れる状態が基本です。 一方で、舌が下の歯の近くにある状態が続いたり、舌で前歯を押したりする癖があると、歯並びやかみ合わせに影響を与える場合があります。 ご家庭では、子どもに「舌はどこにあるかな?」と優しく聞いてみるのも一つの方法です。 舌の位置は目で見えにくいため、保護者の方が何度も注意するより、子ども自身が正しい位置を少しずつ覚えていくことが大切です。

飲み込むときの舌の動きにも注目する

食べ物や飲み物を飲み込むときにも舌は大きく働きます。 正常な飲み込みでは、舌が上あごを使いながら食べ物をのどの方向へ送ります。しかし、飲み込むたびに舌が前に出たり、前歯を押したりする動きが続いている場合があります。 こうした舌の癖は、日常生活の中で何度も繰り返されます。そのため、プレオルソの装着時間だけを意識するのではなく、普段の飲み込み方にも目を向けることが大切です。 ただし、保護者の方だけで舌の動きを正確に判断することは難しいため、気になる場合は歯科医院で確認してもらいましょう。

お口のトレーニングは「毎日少しずつ」がポイント

プレオルソ治療では、子どもの状態に合わせて、お口や舌を動かすトレーニングを行うことがあります。 トレーニングの目的は、単純に筋肉を強くすることではありません。舌、唇、頬などを適切に使う感覚を身につけ、日常生活の中で自然に使えるようにすることが大切です。 歯科医院からトレーニング方法を案内された場合は、自己流に変更せず、指示された方法で続けましょう。 継続しやすくするには、次のような工夫がおすすめです。

トレーニングを特別な宿題にしてしまうと、子どもが負担に感じることがあります。毎日の生活の一部として取り入れることが継続のコツです。

  • 歯みがきの後に行う
  • プレオルソを装着する前に行う
  • 毎日同じ時間帯に取り組む
  • できた日は一緒に確認する
  • 長時間行うより短時間でも継続する

舌の位置は装置を外している時間にも意識する

プレオルソを使用している時間は1日の一部です。装置を外している時間のほうが長いため、普段の舌の位置やお口の使い方を整えることにも意味があります。 「プレオルソを使っているから大丈夫」と考えるのではなく、装置を使用しながら、お口の正しい使い方を身につけていくことが重要です。 ただし、舌の位置や飲み込み方には個人差があり、自己判断で強いトレーニングを続けることはおすすめできません。子どもの歯並びや発達に合わせて、小児歯科医の確認を受けながら進めましょう。 プレオルソ治療では、装置と毎日のお口の使い方を切り離さずに考えることが大切です。舌の位置やトレーニングを親子で少しずつ習慣にし、無理なく続けられる環境を整えていきましょう。

プレオルソの効果を高めるポイント④正しい姿勢と食べ方・飲み込み方を意識する

プレオルソの効果を高めるためには、装置の使い方だけでなく、普段の「姿勢」「食べ方」「飲み込み方」にも目を向けることが大切です。 子どものお口は、食事をするときだけ働いているわけではありません。舌、唇、頬、あごは毎日の生活の中で繰り返し動いています。こうしたお口の使い方は姿勢とも関係しているため、プレオルソ治療では生活全体を見ながら整えていく視点が重要です。 ただし、「姿勢を良くすれば歯並びが必ず整う」「よく噛めばプレオルソの効果が必ず高まる」という意味ではありません。歯並びやかみ合わせにはさまざまな要因が関係するため、毎日の習慣を整えることは、治療を支える土台の一つとして考えましょう。

食事中の姿勢は足元から確認する

食事中に足がぶらぶらしていたり、背中が大きく丸まっていたりすると、子どもは安定した姿勢を保ちにくくなります。 まず確認したいのは、椅子と机の高さです。子どもの体格に合った環境を整え、足が床や足台につく状態を目指しましょう。 食事中は、次のようなポイントを意識するとよいでしょう。

「姿勢を正しくしなさい」と繰り返すより、子どもが自然に座りやすい環境を整えるほうが取り組みやすくなります。

  • 足の裏が床や足台についている
  • 椅子に安定して座れている
  • 背中が大きく丸まっていない
  • 顔を極端に前へ突き出していない
  • テーブルが高すぎたり低すぎたりしない

食べ物は急がずしっかり噛む

子どもの食事では、「何回噛んだか」だけを数える必要はありません。大切なのは、食べ物を急いで飲み込まず、口の中で噛んでから飲み込む習慣を身につけることです。 やわらかいものばかりを急いで食べたり、ほとんど噛まずに飲み込んだりする習慣が続くと、舌や頬、あごを使う機会も少なくなりやすくなります。 食事では、子どもの発達や食べる力に合った食品を選びながら、落ち着いて食べられる時間を作りましょう。 テレビや動画を見ながら食べると、食事に意識が向きにくくなることもあります。家族で会話をしながら、ゆっくり食事を楽しめる環境を作ることも大切です。

飲み込むときに舌が前へ出ていないか確認する

プレオルソ治療では、飲み込み方も確認したいポイントです。 飲み込むときに舌が前歯を強く押したり、舌先が歯の間から出たりする動きが続いている場合、お口の機能に癖がある可能性があります。 また、飲み込むたびに唇へ強く力が入る、あごの先が緊張するなどの様子が見られる場合もあります。 ただし、飲み込み方を家庭だけで正確に判断するのは難しいものです。気になる動きがある場合は、無理に直そうとせず歯科医院で確認してもらいましょう。

普段の姿勢にも目を向ける

食事以外の時間でも、スマートフォンやタブレットを見るときに顔が下を向き続けたり、机に顔を近づけすぎたりすることがあります。 長時間同じ姿勢を続けないようにし、時々体を動かすことも意識してみてください。 大切なのは「完璧な姿勢を一日中続けること」ではありません。食事、勉強、遊びなど、毎日の生活の中で無理のない姿勢を少しずつ習慣にすることです。 プレオルソ治療では、装置をつけている時間だけに注目するのではなく、装置を外している時間の過ごし方も大切にします。 正しい姿勢、落ち着いた食事、適切な飲み込み方を親子で意識しながら、プレオルソ治療を支える生活習慣を整えていきましょう。

プレオルソの効果を高めるポイント⑤装置のお手入れと保管を丁寧に行う

プレオルソを気持ちよく使い続けるためには、装置そのものを清潔に保ち、正しく保管することも大切です。 毎日お口の中に入れる装置だからこそ、汚れが残ったまま使用すると、においや不快感につながることがあります。子どもが「つけたくない」と感じる原因を減らすためにも、お手入れを毎日の習慣にしておきましょう。 プレオルソの効果を考えるときは、装着時間だけに注目しがちですが、快適に継続できる環境を整えることも重要です。

プレオルソは使用後にやさしく洗う

プレオルソを外したあとは、基本的に水やぬるま湯でやさしく洗います。表面に汚れが残っている場合は、やわらかい歯ブラシなどを使って軽く清掃するとよいでしょう。 ただし、装置の材質によってお手入れ方法が異なる場合があります。歯科医院から洗浄方法について説明を受けている場合は、その方法を優先してください。 お手入れの際は、次のような点に注意しましょう。

「もっときれいにしたい」と熱いお湯を使うと、装置の材質によっては変形する可能性があります。煮沸消毒なども自己判断で行わないようにしましょう。

  • 使用後は汚れを残したままにしない
  • 強い力でこすりすぎない
  • 高温のお湯を使用しない
  • 清掃後は清潔な状態で保管する
  • 洗浄剤を使う場合は案内された方法を守る

歯みがき粉で強く磨かない

歯みがきと同じ感覚で、プレオルソに歯みがき粉をつけて強くこすりたくなる方もいるかもしれません。 しかし、歯みがき粉には研磨剤が含まれているものがあり、装置の表面に細かな傷がつく可能性があります。傷が増えると、汚れが付着しやすくなることも考えられます。 毎日のお手入れは「強く磨く」よりも、「汚れを残さずやさしく洗う」という意識が大切です。 使用できる洗浄剤や清掃方法がわからない場合は、歯科医院で確認しておきましょう。

プレオルソは専用ケースに入れて保管する

装置を外したあと、そのまま机の上やティッシュの上に置いてしまうと、紛失や破損につながることがあります。 特に外出先では、ティッシュに包んだまま誤って捨ててしまうケースにも注意が必要です。 プレオルソを外したら、決めた専用ケースに入れる習慣をつけましょう。 保管場所についても、

を意識すると安心です。 「外したらケースに戻す」という流れを決めておくと、子ども自身も管理しやすくなります。

  • 小さな子どもが触れにくい場所
  • ペットが届かない場所
  • 直射日光が当たりにくい場所
  • 高温になりにくい場所

変形や破損がないか定期的に確認する

毎日使っていると、装置の状態が少しずつ変わることがあります。 裂け目がある、形が変わった、以前より装着しにくい、噛んだ跡が強く残っているなど、気になる変化が見つかった場合は、そのまま使い続けず歯科医院へ相談してください。 また、子どもの歯並びやお口の成長によって、装置のフィット感が変化することもあります。 保護者の方が「少し違うかも」と感じた段階で確認しておくことが大切です。 プレオルソのお手入れは、難しいことを毎日行う必要はありません。使用後にやさしく洗い、決めた場所へ保管し、装置の状態を確認する。この流れを習慣にすることで、清潔で使いやすい状態を保ちやすくなります。 子どもが気持ちよくプレオルソを続けられるように、装着だけでなく毎日のお手入れも親子で無理なく続けていきましょう。

プレオルソの効果を高めるポイント⑥定期的に歯並びとお口の状態を確認する

プレオルソの効果を高めるためには、毎日の装着やトレーニングだけでなく、定期的に歯並びやお口の状態を確認することも大切です。 子どものお口は、成長とともに少しずつ変化していきます。乳歯が抜けて永久歯が生えてきたり、あごが成長したり、かみ合わせが変化したりするため、治療を始めたときと数か月後では、お口の状態が同じとは限りません。 プレオルソは、成長期の変化を見ながら進めていく治療です。装置を使い続けることだけを目的にせず、「今の歯並びやお口の使い方に合っているか」を定期的に確認することが重要です。

子どもの歯並びは成長とともに変化する

子どもの時期は、乳歯から永久歯への生え替わりが進み、あごや顔まわりも成長していきます。 永久歯が生えてくる位置やタイミングには個人差があり、歯並びの見え方も変化します。そのため、プレオルソを始めたときには問題なく使えていた装置でも、成長に伴ってフィット感が変わることがあります。 また、舌の位置や口呼吸などのお口の癖も、生活環境や成長によって変化する場合があります。 定期的な診察では、こうした成長の変化を確認しながら、現在の治療方針が子どもの状態に合っているかを見ていきます。

定期的な確認では装置だけを見ているわけではない

「プレオルソのチェックなら、装置が壊れていないかを見るだけでは?」と思う方もいるかもしれません。 実際には、装置の状態だけではなく、歯並びやかみ合わせ、お口の機能などを総合的に確認します。 たとえば、次のような点を確認することがあります。

こうした情報を確認することで、今後も同じように使用するのか、使い方を調整するのか、別の対応が必要なのかを考えていきます。

  • 永久歯の生え方
  • 歯並びやかみ合わせの変化
  • プレオルソのフィット状態
  • 装着状況
  • お口が自然に閉じられているか
  • 舌の位置や動き
  • 鼻呼吸ができているか
  • 飲み込み方やお口の癖
  • 装置の変形や破損

家庭で気づいた変化も伝える

歯科医院で確認できるのは、診察をしている時間のお口の状態です。 一方、家庭では、寝ているときの様子、テレビを見ているときのお口の開き方、装置を嫌がる様子など、日常生活ならではの変化に気づくことができます。 診察の際には、気になったことを小さなことでも伝えてください。 たとえば、

といった情報も、治療を進めるうえで参考になります。 保護者の方が日常の変化を伝えることで、診察だけではわかりにくい部分も確認しやすくなります。

  • 最近、寝ている間によく装置が外れる
  • 以前より装着しにくそう
  • 口呼吸が増えたように感じる
  • 舌を前に出す癖が気になる
  • 装置を噛む癖がある
  • 歯が生え替わってから違和感がある

気になる症状があるときは次の診察まで待たない

定期的に通院していても、次回の予約日まで様子を見なくてよい場合があります。 装置をつけると強い痛みが続く、装置が割れた、明らかに変形している、急に装着できなくなったなどの変化がある場合は、無理に使い続けず歯科医院へ相談しましょう。 また、鼻づまりが続いて鼻呼吸が難しいなど、プレオルソだけでは対応できない原因が考えられる場合もあります。必要に応じて医科への相談が適していることもあります。 自己判断で装置を削ったり形を変えたりすることは避けてください。

プレオルソ治療は親子と歯科医院で一緒に進める

プレオルソは、自宅で使う時間が長い治療だからこそ、家庭での取り組みが重要です。 一方で、家庭だけで歯並びの変化や装置の状態を判断することはできません。定期的に小児歯科医がお口を確認し、その時点の成長に合わせて治療を進めることが大切です。 プレオルソを使う目的は、装置を毎日つけることそのものではありません。子どもの成長を見ながら、歯並びやお口の機能をより良い方向へ整えていくことです。 毎日の装着、鼻呼吸、舌の位置、トレーニング、姿勢や食べ方、お手入れに加えて、定期的な確認までを一つの流れとして考えましょう。 家庭と歯科医院が同じ方向を見ながら取り組むことが、プレオルソ治療を無理なく続けるための大切なポイントです。

終わりに

プレオルソの効果を高めるためには、装置をつけることだけに意識を向けるのではなく、毎日の生活の中でお口の使い方を整えていくことが大切です。 今回紹介した6つのポイントは、どれも特別に難しいものではありません。

大切なのは、すべてを一度に完璧にしようとしないことです。 プレオルソを始めたばかりの子どもにとって、毎日装置をつけること自体が新しい習慣です。さらに鼻呼吸や舌の位置、姿勢まで一度に意識させると、負担に感じてしまうこともあります。 まずは「毎日プレオルソをつける」「外したらケースに入れる」など、取り組みやすいことから一つずつ習慣にしていきましょう。できることが増えてきたら、鼻呼吸や舌の位置などにも少しずつ意識を広げていく方法がおすすめです。 また、保護者の方が毎日厳しく確認する必要はありません。 子ども自身が「今日はできた」と感じられる経験を積み重ねることも、プレオルソを継続するうえでは大切です。うまくできた日はしっかり認め、できない日があっても責めすぎず、長い目で見守っていきましょう。 プレオルソによる治療の進み方には個人差があります。歯並びやかみ合わせ、年齢、あごの成長、お口の癖、装着状況などによって経過は異なります。そのため、ほかの子どもと比べるのではなく、一人ひとりの成長に合わせて進めることが重要です。 また、装置が合わなくなった、強い痛みがある、鼻呼吸がしにくい、歯並びやかみ合わせについて気になる変化があるなどの場合は、自己判断で対応せず歯科医院へ相談してください。 プレオルソ治療は、装置だけで完結するものではありません。プレオルソの正しい使用と、お口の機能や生活習慣への取り組みを組み合わせながら進めていくことが大切です。 毎日の小さな積み重ねを大切にしながら、親子で無理なく続けられるペースを見つけていきましょう。

  • 決められた装着時間を守って継続する
  • お口を閉じる習慣と鼻呼吸を意識する
  • 舌の位置とお口のトレーニングを続ける
  • 姿勢や食べ方、飲み込み方を意識する
  • プレオルソのお手入れと保管を丁寧に行う
  • 定期的に歯並びやお口の状態を確認する
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