6月4日の虫歯予防デーは、子どもたちが歯と口の健康について楽しく学ぶ機会です。保育園では○×クイズや三択クイズを取り入れると、虫歯の原因、歯磨きの方法、食べ物と歯の関係を遊びながら伝えられます。この記事では10問の答えと子ども向け解説、保育士向けの医学的な補足、年齢別の進め方を紹介します。虫歯のなりやすさや発育には個人差があるため、歯並びや噛み合わせ、舌や唇の使い方など気になることは小児歯科で確認することも大切です。
- 保育園の虫歯予防デーで使える○×・三択クイズ10問と正解
- 3〜5歳児に伝わるやさしい解説と保育士向けの補足知識
- 歯磨き・おやつ・飲み物・乳歯の役割を教えるポイント
- クイズを楽しく進める教材や声かけ、年齢別の進行方法
- 家庭と連携して歯を大切にする習慣を育てる方法
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1. 虫歯予防デーに保育園でクイズをするねらい
6月4日は「6(む)4(し)」の語呂合わせから虫歯予防デーとして親しまれています。1928年に日本歯科医師会が始めた取り組みに由来し、現在は6月4〜10日が「歯と口の健康週間」です。保育園では歯磨き指導や紙芝居と組み合わせ、子どもが自分の歯に関心を持つきっかけをつくれます。
クイズを通して歯の大切さを知る
「歯はごはんを食べるときだけ使う。○か×か?」の答えは×。歯は食べ物を噛むだけでなく、発音にも役立ちます。自分で答えを考えることが大切です。正誤だけで評価せず、「どうしてそう思ったの?」とやさしく問いかけましょう。
3〜5歳児に適したクイズ
3歳児は○×カードを使い3〜5問、4歳児は理由を聞きながら5〜8問、5歳児は三択や友達との意見交換を交え8〜10問を目安にします。同じ年齢でも発達に個人差があるので無理に全問実施する必要はありません。
保育士が押さえたい3つのねらい
歯と口の健康に関心を持つ
鏡や歯の模型を使い「歯は何本あるかな?」と問いかけます。
虫歯予防の基本を知る
毎日の歯磨き、就寝前の清掃、保護者による仕上げ磨き、おやつの時間、適切なフッ化物の利用、歯科受診を伝えます。
歯を大切にする気持ちを育てる
「歯を磨くとお口の健康を保てるよ」と前向きに伝えます。すでに虫歯のある子を責めてはいけません。
歯磨き指導と組み合わせる
虫歯予防デーを紹介し、クイズに答えてもらい、歯の模型で磨き方を示し、手で動作をまねした後、家庭での実践につなげましょう。
2. 【第1〜3問】虫歯予防デーのやさしい○×クイズ
○×クイズは3〜5歳児が答えやすく、手で大きな丸やバツを作るだけでも楽しめます。
第1問:虫歯は歯にできる病気?
問題「虫歯は、歯にできる病気である。○か×か?」 正解:○(まる) 子ども向けの解説 「正解はまる!虫歯は歯が少しずつ溶けて、穴が開くこともある病気だよ。お口の中の細菌には、お砂糖などから歯を溶かす酸をつくるものがいるんだ。毎日歯をきれいにしようね。」 保育士向けの補足解説 歯垢中の細菌が糖を利用して酸をつくり、歯が脱灰されることで進行します。初期には穴がなく白濁だけのこともあり、歯磨き、食生活、フッ化物利用を組み合わせることが大切です。 盛り上げるポイント 健康な歯と虫歯の歯の模型や絵を比べましょう。怖がらせすぎない説明を心がけます。
第2問:甘いお菓子を食べたら必ず虫歯になる?
問題「甘いお菓子を1回食べただけで、必ず虫歯になる。○か×か?」 正解:×(ばつ) 子ども向けの解説 「正解はばつ!1回食べたから必ず虫歯になるわけじゃないよ。でも、甘いものを何度も食べたり、長い時間だらだら食べたりすると虫歯になりやすいんだ。おやつは時間を決めようね。」 保育士向けの補足解説 糖摂取後には歯垢のpHが低下して脱灰が起こり、唾液の緩衝作用で徐々に回復します。摂取頻度や飲食時間が重要です。おやつを全面禁止するのではなく、食べ方を工夫することを伝えます。 盛り上げるポイント 「時間を決めて食べるのと、ずっと食べるのではどちらが歯にやさしいかな?」と尋ねましょう。
第3問:乳歯は生えかわるから虫歯でも大丈夫?
問題「子どもの歯は大人の歯に生えかわるので、虫歯になっても大丈夫。○か×か?」 正解:×(ばつ) 子ども向けの解説 「正解はばつ!乳歯もごはんを噛んだり、お話ししたり、大人の歯が生える場所を守ったりする大切なお仕事があるよ。乳歯のうちから歯を大切にしようね。」 保育士向けの補足解説 乳歯の虫歯が進むと痛みや咀嚼の問題が生じ、早期に失うと永久歯の萌出スペースに影響する場合があります。乳歯は永久歯よりエナメル質や象牙質が薄い特徴があります。 盛り上げるポイント 乳歯は通常20本生えそろいます。模型で数えてみましょう。時期や本数には個人差があります。
第1〜3問の答え一覧
<table header-row="true"> <tr> <td>問題</td> <td>正解</td> <td>ポイント</td> </tr> <tr> <td>虫歯は歯の病気?</td> <td>○</td> <td>細菌がつくる酸で歯が溶ける</td> </tr> <tr> <td>お菓子を1回食べたら必ず虫歯?</td> <td>×</td> <td>食べ方・頻度が大切</td> </tr> <tr> <td>乳歯は虫歯でも大丈夫?</td> <td>×</td> <td>乳歯にも重要な役割がある</td> </tr> </table> 正解を競わせず、考えたことを認めましょう。
3. 【第4〜6問】歯磨きが楽しくなる三択クイズ
歯磨きを面倒に感じる子どもにも、三択クイズなら楽しみながら磨き方を伝えられます。
第4問:歯磨きで特に気をつけたい場所は?
問題「歯を磨くとき、虫歯になりやすいのはどんな場所でしょう?」
正解:① 奥歯のかみ合わせの溝 子ども向けの解説 「奥歯にはデコボコした溝があって、汚れが残りやすいんだよ。奥歯も忘れずシャカシャカ磨こう。もちろん前歯や歯と歯の間も大切だよ。」 保育士向けの補足解説 小窩裂溝は虫歯になりやすい部位です。乳歯の隣接面も注意が必要で、接触している歯の間には保護者によるフロスも役立ちます。幼児は大人の仕上げ磨きが必要です。 盛り上げるポイント 歯の模型で奥歯の溝を見せましょう。
- 奥歯のかみ合わせの溝
- 歯の真ん中の平らなところだけ
- 歯ブラシが当たらない舌の先
第5問:寝る前の歯磨きはどうして大切?
問題「夜、寝る前に歯を磨くことが大切なのは、どうしてでしょう?」
正解:② 寝ている間は唾液が少なくなるから 子ども向けの解説 「唾液はお口の中をきれいにしたり、歯を守ったりするんだよ。寝ている間は唾液が減るので、寝る前に歯をきれいにしておこうね。おうちの人に仕上げ磨きもしてもらおう。」 保育士向けの補足解説 唾液の自浄作用、緩衝作用、再石灰化促進作用は夜間の分泌減少で弱まります。3〜5歳では1000ppmF程度のフッ化物配合歯磨剤を約5mm、グリーンピース大使うことが国内4学会合同で推奨されています。軽く吐き出し、すすぐなら少量の水で1回程度。保護者が量を管理します。 盛り上げるポイント 就寝前の歯磨きの大切さを伝え、家庭環境の違いを責めないようにしましょう。
- 寝ている間に歯が大きくなるから
- 寝ている間は唾液が少なくなるから
- 寝ている間に歯が生えかわるから
第6問:歯ブラシはどんな動かし方がよい?
問題「歯をきれいに磨くには、歯ブラシをどう動かすとよいでしょう?」
正解:③ 軽い力で小さく動かす 子ども向けの解説 「歯ブラシはゴシゴシ強く動かすよりも、歯に毛を当てて、やさしく小さくシャカシャカ動かすことが大切だよ。歯の裏も忘れないでね。」 保育士向けの補足解説 強い力は歯肉損傷や毛先の広がりにつながります。毛先を歯面に適切に当て小刻みに動かすことが基本です。幼児期は技術習得とともに仕上げ磨きの継続が必要です。 盛り上げるポイント 模型で動きを示し、子どもには手だけでまねしてもらってもよいでしょう。歯ブラシを口に入れたまま立ち歩かないようにします。
- 力いっぱい大きく動かす
- 歯に当てずに空中で動かす
- 軽い力で小さく動かす
第4〜6問の答え一覧
<table header-row="true"> <tr> <td>問題</td> <td>正解</td> <td>ポイント</td> </tr> <tr> <td>虫歯になりやすい場所</td> <td>①</td> <td>奥歯の溝に注意</td> </tr> <tr> <td>寝る前の歯磨きの理由</td> <td>②</td> <td>睡眠中は唾液が減る</td> </tr> <tr> <td>歯ブラシの動かし方</td> <td>③</td> <td>軽い力で小さく</td> </tr> </table> クイズ後には歯の模型を使い、奥歯・前歯の裏・歯と歯の間を意識した歯磨きの実演につなげましょう。
4. 【第7〜8問】食べ物と虫歯の関係がわかるクイズ
甘いものを食べたからといって必ず虫歯になるわけではありません。摂取頻度、飲食時間、清掃状態、唾液などが関係します。
第7問:虫歯予防のために気をつけたいおやつの食べ方は?
問題「虫歯になりにくいお口を目指すために、おやつはどんな食べ方をするとよいでしょう?」
正解:② 時間を決めておやつを食べる 子ども向けの解説 「おやつはおいしいし、元気に遊ぶためのエネルギーにもなるよ。でも甘いものをずっと食べ続けると、歯が溶けやすい時間が長くなるんだ。時間を決めて楽しく食べようね。」 保育士向けの補足解説 糖摂取により細菌が酸を産生し、歯の脱灰が起こります。飲食を終えると唾液の緩衝作用によって再石灰化が進みますが、糖の摂取頻度が高いと脱灰が優勢になりやすくなります。おやつには栄養・エネルギーを補う補食としての役割もあるため、禁止するのではなく時間と内容を工夫します。 盛り上げるポイント 時計の絵で「おやつの時間」を示し、食べ物を悪者にしない説明をしましょう。
- 朝から夜まで少しずつ食べ続ける
- 時間を決めておやつを食べる
- 寝る直前に食べて、そのまま寝る
第8問:甘いジュースを何度も飲むとどうなる?
問題「甘いジュースを少しずつ何度も飲み続けると、お口の中はどうなるでしょう?」
正解:② 虫歯になりやすくなる 子ども向けの解説 「甘いジュースの糖を使って、細菌が酸をつくるんだよ。何度も飲むと歯が溶けやすい時間が増えるので、のどが渇いたときは水や甘くないお茶を選ぼうね。」 保育士向けの補足解説 砂糖入り清涼飲料水、乳酸菌飲料、スポーツドリンクを頻繁に飲む習慣には注意が必要です。一部の酸性飲料には、虫歯とは機序が異なる酸蝕症のリスクもあります。発熱・下痢時などに医学的に必要な経口補水液を一律に制限しないよう注意します。 盛り上げるポイント 水・無糖のお茶・ジュースの例を使い、普段の水分補給に適した飲み物を考えましょう。
- 歯がどんどん強くなる
- 虫歯になりやすくなる
- 歯磨きをしなくてもよくなる
おやつを悪者にしない指導
虫歯は「甘いものを食べたから」の一つの理由だけで起こるものではありません。「食べ方や時間を工夫する」と前向きに伝え、家庭の食生活を否定しないことが重要です。
保育園で伝えたい飲み物の選び方
<table header-row="true"> <tr> <td>飲み物</td> <td>虫歯予防のポイント</td> </tr> <tr> <td>水</td> <td>糖分を含まず日常の水分補給に適する</td> </tr> <tr> <td>無糖のお茶</td> <td>糖分を含まず日常的に利用できる</td> </tr> <tr> <td>牛乳</td> <td>栄養補給に役立つが就寝中のだらだら飲みは避ける</td> </tr> <tr> <td>果汁100%ジュース</td> <td>果物由来の糖や酸を含む</td> </tr> <tr> <td>砂糖入りジュース</td> <td>量と飲む頻度に注意</td> </tr> <tr> <td>スポーツドリンク</td> <td>糖や酸を含む製品が多い</td> </tr> </table> 果汁100%でも糖や酸を含みます。牛乳にも乳糖があるため、哺乳瓶などで就寝中ずっと飲み続けないようにします。
第7〜8問の答え一覧
<table header-row="true"> <tr> <td>問題</td> <td>正解</td> <td>ポイント</td> </tr> <tr> <td>おやつの食べ方</td> <td>②</td> <td>時間を決める</td> </tr> <tr> <td>甘いジュースを何度も飲むと</td> <td>②</td> <td>虫歯リスクが高まる</td> </tr> </table> おやつを我慢することだけでなく、飲食のタイミングを工夫し、歯磨きと組み合わせることが重要です。
5. 【第9〜10問】歯の役割と歯医者さんのクイズ
歯には噛むこと以外にも役割があり、歯科医院は虫歯の予防にも通う場所です。
第9問:歯にはどんなお仕事がある?
問題「みんなのお口にある歯には、どんなお仕事があるでしょう?」
正解:① 食べ物を噛んだり、お話を助けたりする 子ども向けの解説 「歯はごはんを小さく噛んで、飲み込みやすくするんだよ。『さしすせそ』などをお話しするときにも歯や舌を使うんだ。お顔や口元の形にも関係しているよ。」 保育士向けの補足解説 前歯は噛み切り、奥歯はすりつぶす役割があります。咀嚼は食塊の形成にも関係し、歯や歯茎・舌の位置関係は発音に影響することがあります。乳歯は永久歯の萌出スペースを保つ役割もありますが、発音発達や噛み合わせには個人差があります。 盛り上げるポイント 「さしすせそ」と発音したり、噛む動作をまねしたり、笑ったときの歯を見たりしましょう。発音の苦手な子を比較しないよう配慮します。
- 食べ物を噛んだり、お話を助けたりする
- 食べ物の味を感じることだけをする
- 食べ物を飲み込むことだけをする
第10問:歯が痛くなくても歯医者さんに行ってよい?
問題「歯が痛くなくても、歯医者さんに行ってよいのでしょうか?」
正解:③ 歯が痛くなくても行ってよい 子ども向けの解説 「歯医者さんは虫歯を治すだけじゃなく、歯が元気か調べたり、歯をきれいにする方法を教えたり、フッ素のお薬を塗ってくれたりすることもあるよ。歯を守るお手伝いをしてくれる場所なんだ。」 保育士向けの補足解説 歯科医院では虫歯のチェック、歯磨き指導、必要に応じたフッ化物塗布、歯並びや噛み合わせの確認を行います。反対咬合や開咬などでもすべて直ちに治療が必要とは限らず、顎の成長や舌・唇の使い方などを含めて判断します。定期受診の間隔は虫歯リスクにより個別に決めます。 盛り上げるポイント 「歯医者さんではどんなことをすると思う?」と聞き、受診経験がない子や怖がる子も安心できる説明にしましょう。
- 歯が痛いときしか行ってはいけない
- 大人になってからしか行けない
- 歯が痛くなくても行ってよい
第9〜10問の答え一覧
<table header-row="true"> <tr> <td>問題</td> <td>正解</td> <td>ポイント</td> </tr> <tr> <td>歯の役割</td> <td>①</td> <td>食べる・話すことに役立つ</td> </tr> <tr> <td>痛くなくても歯科受診してよい?</td> <td>③</td> <td>予防のためにも通える</td> </tr> </table> 10問の締めくくりには「歯を大切にするために何をしたいかな?」と問いかけ、健康習慣につなげましょう。
6. 保育園で虫歯予防クイズを盛り上げる5つの工夫
3〜5歳児には、視覚教材や体を動かす活動、友達と考える場面を組み合わせると参加しやすくなります。
工夫① ○×札やイラストを活用する
大きな○×カード、歯ブラシや歯・おやつのイラスト、三択の番号札を用意しましょう。画用紙を丸く切り、片面に○、反対面に×を描けばカードになります。持ち手を付ける場合は先端によるけがに注意します。小さい子には持ち手なしのカードも適しています。
工夫② ぬいぐるみや歯の模型を使う
ぬいぐるみに「ぼくは歯磨きがちょっと苦手なんだ。みんな教えて!」と言わせると活動への興味が高まります。模型では奥歯の溝や歯の裏側を具体的に見せられます。破損・誤飲に注意しましょう。
工夫③ 正解だけでなく考えたことを褒める
「よく知っていたね」「そう考えたんだね」「ゆっくりで大丈夫」「教えてくれてありがとう」などの声かけがおすすめです。正解数で競わせたり、間違えた子を目立たせたりしないようにします。
工夫④ 答えやすいテンポにする
保育士が短く問題を読み、考える時間をつくって「せーの」で答えを示し、正解と簡潔な理由を伝えます。集中力に応じて問題数を調整しましょう。 <table header-row="true"> <tr> <td>年齢</td> <td>問題数</td> <td>時間の目安</td> </tr> <tr> <td>3歳児</td> <td>3〜5問</td> <td>5〜10分</td> </tr> <tr> <td>4歳児</td> <td>5〜8問</td> <td>10〜15分</td> </tr> <tr> <td>5歳児</td> <td>8〜10問</td> <td>15〜20分</td> </tr> </table>
工夫⑤ クイズ後に歯磨きの実演をする
歯の模型と大きな歯ブラシで「奥歯のデコボコも」「前歯の裏も」「やさしく小さく」を示します。子どもには手だけで動作をまねしてもらってもよいでしょう。実際の歯磨きでは座り、口に歯ブラシを入れたまま歩かず、保育士が見守り、歯ブラシを共用しないようにします。
20分の進行例
<table header-row="true"> <tr> <td>時間</td> <td>活動</td> <td>工夫</td> </tr> <tr> <td>0〜3分</td> <td>虫歯予防デーの紹介</td> <td>ぬいぐるみ</td> </tr> <tr> <td>3〜8分</td> <td>○×クイズ3問</td> <td>○×札</td> </tr> <tr> <td>8〜15分</td> <td>三択7問</td> <td>短い解説</td> </tr> <tr> <td>15〜18分</td> <td>歯磨き実演</td> <td>歯の模型</td> </tr> <tr> <td>18〜20分</td> <td>振り返り</td> <td>子どもの発表</td> </tr> </table> これは一例です。子どもの発達や集中力によって時間と問題数を柔軟に変更しましょう。
家庭にも伝えよう
園だよりなどで寝る前の歯磨き、仕上げ磨き、おやつの時間、フッ化物配合歯磨剤、定期受診を紹介すると家庭での実践につながります。 子どもが「歯を大切にしたい」と思える楽しい経験にしましょう。
7. 年齢別の虫歯予防クイズの進め方と注意点
年齢に応じた言葉や問題数を選び、子ども一人ひとりの発達に合わせることが大切です。
3歳児には○×クイズを中心に
「歯ブラシで歯を磨くことは大切。○か×か?」など簡単な問題を3〜5問程度。大きな○×カードを見せて、短い言葉で説明します。5〜10分程度を目安に、興味が途切れたら短縮しましょう。
4歳児には理由を考える機会を
「歯ブラシはどんなふうに動かすとよい?」という三択を示し、「どうしてそう思ったの?」と問いかけます。○×と三択を組み合わせ、模型で確認し、友達の意見も聞きます。5〜8問、10〜15分程度が目安です。
5歳児には三択や応用問題を
おやつの時間や水分補給など、生活習慣と結びつく8〜10問程度を用意します。理由を話し合い、今日からできる工夫を考えます。15〜20分程度が目安です。家庭の生活習慣を比較しないようにしましょう。
年齢別比較表
<table header-row="true"> <tr> <td>項目</td> <td>3歳児</td> <td>4歳児</td> <td>5歳児</td> </tr> <tr> <td>形式</td> <td>○×</td> <td>○×・三択</td> <td>三択・応用</td> </tr> <tr> <td>問題数</td> <td>3〜5</td> <td>5〜8</td> <td>8〜10</td> </tr> <tr> <td>時間</td> <td>5〜10分</td> <td>10〜15分</td> <td>15〜20分</td> </tr> <tr> <td>ねらい</td> <td>興味を持つ</td> <td>理由を考える</td> <td>生活と結びつける</td> </tr> <tr> <td>教材</td> <td>○×札</td> <td>イラスト・模型</td> <td>三択カード・模型</td> </tr> </table>
注意点① 虫歯のある子を責めない
虫歯は子どもの努力だけで防げるものではありません。「虫歯のある子は誰?」など個人を特定する質問は避けます。
注意点② 歯科医院を怖がらせない
「磨かないと歯医者さんで痛いことをされるよ」と脅さず、歯を守る場所として説明します。
注意点③ 難しい専門用語を避ける
<table header-row="true"> <tr> <td>専門用語</td> <td>やさしい表現</td> </tr> <tr> <td>歯垢</td> <td>歯についた細菌のかたまり</td> </tr> <tr> <td>脱灰</td> <td>歯の成分が溶け出すこと</td> </tr> <tr> <td>再石灰化</td> <td>歯の表面が修復されること</td> </tr> <tr> <td>乳歯</td> <td>子どもの歯</td> </tr> <tr> <td>永久歯</td> <td>大人の歯</td> </tr> <tr> <td>咀嚼</td> <td>食べ物を噛むこと</td> </tr> </table> 「歯磨きだけで絶対に虫歯にならない」などの断定は避けます。
注意点④ 正誤で子どもを比較しない
考えたことを認め、発言が苦手な子にはカードや指さしなど別の答え方を用意しましょう。
注意点⑤ 歯磨き実演は安全第一
座って行い、歯ブラシを口に入れたまま歩かないようにします。子どもが難しければ模型だけで練習しましょう。
発達の個人差への配慮
言葉の理解、感覚、運動機能には違いがあります。口に歯ブラシを入れることに抵抗のある子に無理強いせず、それぞれの方法で参加できるようにします。
家庭との連携
寝る前の歯磨き、保護者の仕上げ磨き、フッ化物利用、おやつや飲み物の工夫、定期歯科受診を園だよりで紹介しましょう。 クイズの目的は正解を競うことではなく、自分の歯を大切にする気持ちを育てることです。
8. まとめ|虫歯予防デーのクイズで歯を大切にする習慣を育てよう
虫歯予防デーの保育園クイズでは、虫歯の仕組み、歯磨きの方法、おやつの食べ方、歯の役割と歯科医院の大切さを楽しく学べます。
クイズ10問の答えを振り返ろう
<table header-row="true"> <tr> <td>問題</td> <td>正解</td> </tr> <tr> <td>第1問 虫歯は歯にできる病気?</td> <td>○</td> </tr> <tr> <td>第2問 甘いお菓子を1回食べたら必ず虫歯?</td> <td>×</td> </tr> <tr> <td>第3問 乳歯は虫歯でも大丈夫?</td> <td>×</td> </tr> <tr> <td>第4問 気をつけたい磨く場所</td> <td>① 奥歯の溝</td> </tr> <tr> <td>第5問 寝る前の歯磨きが大切な理由</td> <td>② 唾液が減る</td> </tr> <tr> <td>第6問 歯ブラシの動かし方</td> <td>③ 軽い力で小さく</td> </tr> <tr> <td>第7問 おやつの食べ方</td> <td>② 時間を決める</td> </tr> <tr> <td>第8問 甘いジュースを何度も飲むと</td> <td>② 虫歯になりやすい</td> </tr> <tr> <td>第9問 歯の役割</td> <td>① 噛む・話す</td> </tr> <tr> <td>第10問 痛くなくても歯医者さんに行ける?</td> <td>③ 行ってよい</td> </tr> </table>
子どもに覚えてほしい5つのこと
- 毎日歯を磨き、特に寝る前を大切にする
- 大人に仕上げ磨きをしてもらう
- おやつは時間を決めて食べる
- 普段の水分補給は水や無糖のお茶を基本にする
- 歯が痛くなくても定期的に歯科医院で確認してもらう
フッ化物の利用も大切
フッ化物は歯の再石灰化を促進し、酸への抵抗性を高める働きがあります。3〜5歳児では1000ppmF程度の歯磨剤を約5mm使うことが推奨されています。保護者が使用量を管理し、歯磨き、食生活、定期歯科受診と組み合わせましょう。
保育園で学んだことを家庭でも
園だよりなどでクイズを共有し、子どもが家族に問題を出すと振り返りになります。家庭では歯磨きと仕上げ磨き、飲食習慣を支えましょう。
歯と口の健康は虫歯だけではない
歯や口は食べる、話す、飲み込む、表情をつくるためにも働きます。食べる姿勢や噛み方、口を閉じる習慣などが気になる場合は、必要に応じて小児歯科に相談しましょう。
保育園・家庭・歯科医院の連携
保育園は健康教育、家庭は毎日の習慣、歯科医院は虫歯の確認と予防管理を担います。子どもが自分の歯を大切にしたいと感じられることが何より重要です。 虫歯予防デーのクイズをきっかけに、毎日の歯磨きと健康的な生活習慣を楽しく続けましょう。

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