【迷ったら確認】おしゃぶりはいつから?開始前の3項目

おしゃぶり

おしゃぶりはいつから使えるのか、赤ちゃんが生まれる前後に迷う保護者は少なくありません。新生児用の商品は販売されていますが、出生直後から必ず使う必要があるわけではなく、母乳育児かミルク育児か、授乳が安定しているか、赤ちゃんがどのような場面で吸いたがるかによって考え方が変わります。 開始時期を月齢だけで決めるのではなく、まずは「授乳が安定しているか」「赤ちゃんの様子と使用目的が合っているか」「安全に使える環境が整っているか」の3項目を確認しましょう。この記事では、新生児期からの使用を考える際の基本、授乳方法別の判断、安全な使い方、歯並びへの影響まで解説します。おしゃぶりを使うか迷っている方は、赤ちゃんの状態に合わせて判断するための参考にしてください。

目次

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おしゃぶりはいつから使える?基本的な開始時期を解説

おしゃぶりは新生児期から使用できる製品があります。ただし、新生児用の商品が販売されていることと、すべての赤ちゃんが生まれてすぐに使う必要があることは別です。使用開始時期は、対象月齢だけでなく、授乳の状況や赤ちゃんの成長、使う目的を踏まえて判断しましょう。 赤ちゃんには生まれつき吸う動きが備わっています。母乳やミルクを飲むための吸啜だけでなく、栄養を取ることを目的とせずに吸うことで安心することもあります。このような吸う行動は非栄養性吸啜と呼ばれます。おしゃぶりは、授乳後も吸いたがるときや、落ち着くために吸う動きを求めているときに、その欲求を満たす選択肢になります。 生後1週間など出生直後でも、ミルクを十分に飲めていて、健康状態に問題がなく、保護者が必要性を感じる場合には使用を検討できます。一方、母乳を直接飲ませている場合は、授乳が十分に確立するまで導入を遅らせることが推奨されています。母乳の分泌量、赤ちゃんの吸着、飲み取り、体重増加などを総合的に確認する必要があり、「生後何日になったら必ず使える」という一律の基準はありません。 母乳を直接飲ませていないミルク育児では、母乳育児の確立を待つ必要はありません。米国小児科学会は、母乳を直接飲ませていない赤ちゃんについては、希望に応じて早期からおしゃぶりを導入できるとしています。ただし、ミルクを飲む量が少ない、飲む力が弱い、体重増加が十分でないといった心配があれば、導入よりも哺乳状態の確認を優先します。 生後1か月になったら必ず始めなければならないわけでもありません。赤ちゃんによっては抱っこや声かけで十分に落ち着き、おしゃぶりを必要としない場合があります。おしゃぶりを使わないことが発達上の問題につながるわけではないため、周囲の家庭と比較して開始を急ぐ必要はありません。 早産で生まれた赤ちゃん、哺乳力に課題がある赤ちゃん、体重増加に心配がある赤ちゃんは、個別の判断が必要です。医師や助産師から授乳や哺乳について指導を受けている場合は、その方針を優先してください。開始時期を決める際は、月齢だけでなく赤ちゃんの状態を確認することが大切です。 関連: <mention-page url="https://app.notion.com/p/40d5e6b1054381408b11d986ac8c057f"/>

開始前の確認① 授乳が安定しているか

おしゃぶりを使い始める前に、最初に確認したいのが授乳の状態です。特に母乳育児をしている場合は、赤ちゃんが必要な量の母乳を飲めているか、授乳が無理なく行えているかを確認しましょう。おしゃぶりは吸う欲求を満たすためのものであり、母乳やミルクの代わりになるものではありません。 母乳育児では、赤ちゃんが乳房に適切に吸着し、母乳を効果的に飲み取れていることが重要です。授乳のたびに吸いつきが浅くなる、途中で疲れてしまう、飲めているか分からない、授乳中の痛みが強いといった状況では、おしゃぶりを先に導入するよりも授乳の状態を確認しましょう。乳首に傷ができている場合や、授乳後も赤ちゃんが満足していない様子が続く場合は、助産師や母乳外来などへの相談も選択肢です。 授乳がまだ安定していない時期におしゃぶりを頻繁に使うと、保護者が空腹のサインに気づきにくくなる可能性があります。口を開ける、唇や舌を動かす、手を口元に持っていく、顔を左右に動かして乳房を探すような動きは、授乳を求めているサインかもしれません。こうした様子が見られたときは、おしゃぶりで泣きやませようとせず、授乳が必要かを確認してください。 母乳育児が確立しているかを考える際には、母乳の分泌が十分か、赤ちゃんが安定して快適に吸着できるか、授乳中に母乳を飲み取れているか、体重が順調に増えているかなどを総合的に見ます。米国小児科学会も、母乳育児が確立するまでおしゃぶりの導入を遅らせる考え方を示しており、判断は日齢だけではできません。 混合育児の場合も、母乳を直接飲ませているのであれば、母乳育児の確立を考慮します。ミルクを追加しているからといって、母乳の授乳状況を確認しなくてよいわけではありません。母乳の飲み取りが安定しているかを確認し、必要に応じて助産師や小児科医に相談しましょう。 完全ミルク育児の場合は、母乳育児の確立を待つ必要はありません。ただし、ミルクの量や回数が適切か、赤ちゃんが無理なく飲めているか、体重が順調に増えているかは確認します。授乳間隔や飲む量には個人差があるため、月齢だけで決めつけないことも大切です。 おしゃぶりを早く使いたいと思っても、授乳がうまくいっていない場合は、まず授乳を優先しましょう。授乳が安定していることを確認できれば、おしゃぶりを取り入れるかどうかを落ち着いて検討できます。 関連: <mention-page url="https://app.notion.com/p/40c5e6b1054381cbb255de9e3c627e4e"/>

開始前の確認② 赤ちゃんの様子と使用目的

おしゃぶりを始める前に、赤ちゃんの様子と使用する目的を確認しましょう。赤ちゃんが泣いているときや、なかなか寝つかないときにおしゃぶりを使いたくなることがあります。しかし、泣いている原因は吸いたい欲求だけではありません。まずは赤ちゃんの様子を観察し、何を求めているのか考えることが大切です。 赤ちゃんが泣く理由には、空腹、おむつの汚れ、眠気、暑さや寒さ、抱っこしてほしい気持ちなど、さまざまなものがあります。げっぷが出ずにお腹が苦しい、衣服がきつい、周囲の音や光が気になるといったことも考えられます。おしゃぶりを使う前に、授乳時間、おむつ、室温、衣服、体の様子を確認する習慣をつけましょう。 特に空腹のサインには注意が必要です。赤ちゃんが口を開けたり、舌や唇を動かしたり、手を口に持っていったりする行動は、授乳を求めているサインの可能性があります。泣くことは空腹のサインとして現れる場合もありますが、泣き始める前から見られる行動に気づくと対応しやすくなります。空腹が考えられる場合は、おしゃぶりよりも母乳やミルクを優先してください。 一方、授乳を終えた後も吸いたがる赤ちゃんや、抱っこされているときに口を動かして落ち着こうとする赤ちゃんもいます。このような場合は、栄養を取る目的ではなく、吸うことによって安心したいのかもしれません。授乳が十分にできていて、赤ちゃんの体調にも問題がなければ、おしゃぶりを試す理由の一つになります。 寝かしつけに使いたい場合も、目的を明確にしておきましょう。おしゃぶりをくわえることで落ち着いて眠りにつく赤ちゃんもいますが、すべての赤ちゃんに効果があるわけではありません。抱っこ、声かけ、静かな環境づくりなどで安心して眠れるのであれば、無理におしゃぶりを使う必要はありません。 おしゃぶりを口に入れてもすぐに吐き出す、顔を背ける、嫌がって泣くといった反応が見られることもあります。その場合は無理にくわえさせないでください。嫌がっているのに押し込んだり、くわえ続けるように手で押さえたりすることは避けましょう。赤ちゃんによって好みや必要性は異なります。 おしゃぶりを使用する目的は、赤ちゃんを静かにさせることだけではありません。赤ちゃんが安心できる方法の一つとして、必要な場面で補助的に取り入れることが大切です。泣くたびにおしゃぶりで対応するのではなく、赤ちゃんの要求を理解することを優先しましょう。 おしゃぶりを使わないと落ち着かないのではないかと心配する必要もありません。赤ちゃんによって安心できる方法は異なります。抱っこや授乳、声かけなどを組み合わせながら、その子に合った方法を見つけていきましょう。 関連: 新生児が泣いたらおしゃぶり?使う前に確認したい3つのこと

開始前の確認③ 安全に使える環境が整っているか

おしゃぶりを使い始める前に、赤ちゃんが安全に使用できる環境を整えておくことも重要です。おしゃぶりは赤ちゃんの口に直接触れる育児用品であり、形状や大きさ、素材、衛生状態などを確認する必要があります。購入したらすぐに使うのではなく、取扱説明書や対象月齢を確認してから使用しましょう。 最初に確認したいのは、月齢に合ったおしゃぶりであるかどうかです。おしゃぶりには新生児向けや月齢別の製品があり、乳首部分の大きさや全体の設計が異なります。対象月齢の表示を確認し、赤ちゃんに適した製品を選んでください。月齢が進んだら、メーカーが示すサイズ変更の目安も確認しましょう。 素材には主にシリコーンゴムや天然ゴムなどがあります。シリコーンゴムは比較的においや味が少なく、形状が変化しにくい特徴があります。天然ゴムは柔らかく弾力がありますが、使用や保管の状況によって劣化しやすい場合があります。素材だけで優劣を決めず、赤ちゃんの好みや製品の管理方法も考えて選びましょう。 製品の状態も確認します。乳首部分に亀裂や傷がないか、変色やべたつきがないか、接合部分が緩んでいないかなどを見てください。赤ちゃんが噛んだり引っ張ったりすることで劣化することもあります。目に見える傷がなくても、メーカーが指定する交換時期や使用期間を守ることが大切です。劣化したおしゃぶりは破損して部品を誤飲する危険性があるため、使用を中止しましょう。 衛生管理も欠かせません。初めて使用するときや、使用後の洗浄・消毒については、製品の説明書に従ってください。製品によって煮沸消毒や電子レンジによる消毒、専用ケースを利用した消毒など、対応できる方法が異なります。対応していない方法で消毒すると、変形や劣化につながる可能性があります。洗浄後は十分に乾燥させ、清潔な場所に保管しましょう。 外出先では、おしゃぶりを落としたときに備えて予備を用意することも考えられます。ただし、おしゃぶりホルダーやクリップを使う場合は、ひもが首に巻きついたり、寝ているときに顔周辺を覆ったりしないよう注意が必要です。就寝中は、ひもやクリップを赤ちゃんの近くに置かないでください。 寝床の安全性も確認しましょう。枕、ぬいぐるみ、タオル、柔らかい寝具などを赤ちゃんの顔の周囲に置かず、平らで硬めの寝具にあおむけで寝かせることが基本です。おしゃぶりを使うことと、安全な睡眠環境を整えることは別々に考える必要があります。 おしゃぶりを安全に使うためには、購入時の確認だけでなく、毎回の点検や洗浄、定期的な交換まで含めた管理が必要です。赤ちゃんが安心して使用できるよう、保護者が使用環境を整えておきましょう。 関連: <mention-page url="https://app.notion.com/p/40c5e6b1054381b3af9ac49545c00517"/>

母乳・混合・ミルク育児別のおしゃぶり開始ガイド

おしゃぶりの開始時期を考える際には、母乳育児、混合育児、ミルク育児という授乳方法の違いを理解しておくことが大切です。同じ月齢の赤ちゃんでも、授乳方法によって導入時期を判断する際のポイントが異なります。ほかの家庭がいつから使用しているかを基準にするのではなく、自分の赤ちゃんの授乳状況に合わせて考えましょう。 母乳育児の場合は、授乳が十分に確立してからおしゃぶりを導入することが基本的な考え方です。母乳育児が始まったばかりの時期は、赤ちゃんも保護者も授乳に慣れていないことがあります。赤ちゃんが乳房にうまく吸いつけていない、授乳のたびに痛みがある、母乳の分泌量が安定していないといった場合は、まず授乳を整えることを優先しましょう。 母乳育児が確立するまでの期間は、赤ちゃんや保護者によって異なります。そのため、生後2週間なら必ず使える、生後1か月になれば問題ないというように、日数だけで判断することは適切ではありません。母乳量、吸着状態、赤ちゃんの体重増加などを確認し、必要であれば助産師や小児科医に相談してください。 混合育児の場合は、母乳とミルクの両方を利用しているため、判断に迷うことがあります。ミルクを追加しているからといって、母乳育児の確立について考えなくてよいわけではありません。母乳を直接飲ませている場合は、母乳育児が安定しているかを確認することが重要です。母乳の飲み取りが十分でない場合や、体重増加に心配がある場合は、おしゃぶりを優先せず授乳について相談しましょう。 一方、完全ミルク育児では、母乳を直接飲む練習を妨げるという観点から導入を待つ必要はありません。米国小児科学会の指針では、母乳を直接飲ませていない赤ちゃんは、希望に応じて早期からおしゃぶりを使用できるとされています。ただし、ミルクを飲む量や回数が適切であること、体重が順調に増えていることなどは引き続き確認しましょう。 どの授乳方法でも共通して注意したいのは、おしゃぶりを授乳の代わりにしないことです。赤ちゃんが空腹のサインを見せているときは、まず母乳やミルクを与えます。授乳時間になっているのにおしゃぶりをくわえさせて泣きやませると、必要な栄養摂取の機会を逃してしまう可能性があります。 また、授乳後に吸いたがるからといって、必ずしもミルクの量が足りないとは限りません。赤ちゃんには栄養摂取とは別に吸うことを求める行動があるためです。授乳量だけでなく、体重増加や排尿、全身状態なども参考にしながら判断しましょう。 授乳方法にかかわらず、赤ちゃんの成長を第一に考えることが大切です。おしゃぶりを導入すること自体を目標にせず、授乳と安心できる生活環境を整えたうえで、必要に応じて活用しましょう。

おしゃぶりを使い始めるメリットと注意点

おしゃぶりには、赤ちゃんの気持ちを落ち着かせたり、寝つきを助けたりするなどのメリットがあります。赤ちゃんには生まれつき吸う動きが備わっており、母乳やミルクを飲むときだけでなく、安心したいときにも吸う行動が見られます。おしゃぶりは、このような栄養摂取を目的としない吸う欲求を満たすために利用できます。 授乳を終えたあとも口を動かしている赤ちゃんや、抱っこされているときに吸う動作をして落ち着こうとする赤ちゃんには、おしゃぶりが役立つことがあります。また、寝かしつけの際におしゃぶりを使用すると、吸う動作によって気持ちが落ち着き、眠りにつきやすくなる場合があります。ただし、すべての赤ちゃんに同じ効果があるわけではありません。 おしゃぶりには、乳幼児突然死症候群(SIDS)との関連でも研究が行われています。米国小児科学会では、昼寝や夜間の就寝時におしゃぶりを提示することをSIDSリスク低減のための対策の一つとして推奨しています。ただし、おしゃぶりを使用すればSIDSを完全に防げるという意味ではありません。母乳育児中は授乳が確立してから導入することが条件であり、安全な睡眠環境も併せて整える必要があります。 日本のこども家庭庁が示す安全な睡眠のポイントでは、1歳になるまではあおむけに寝かせること、無理のない範囲で母乳育児を行うこと、たばこを避けることなどが紹介されています。赤ちゃんの寝床には枕やぬいぐるみ、タオルなどを置かず、顔周辺をすっきりさせることも大切です。おしゃぶりは、こうした安全対策の代わりにはなりません。 一方で、長期間使用する場合には注意が必要です。おしゃぶりを長く使い続けることで、歯並びや噛み合わせに影響する可能性があります。特に、前歯が上下で噛み合わなくなる開咬や、奥歯の噛み合わせが横方向にずれる交叉咬合などが問題になることがあります。 米国小児歯科学会(AAPD)は、12か月以降のおしゃぶり使用で中耳炎のリスクが高まる可能性や、18か月を超える使用では成長する口腔・顎顔面の構造に影響する可能性を指摘しています。また、36か月までに非栄養性吸啜習慣を終了するよう促しています。これらは同学会の指針であり、すべての赤ちゃんに同じ影響が生じるという意味ではありません。 おしゃぶりを使う場合は、いつから始めるかだけでなく、いつ頃から使用頻度を減らし、卒業を目指すかも考えておきましょう。赤ちゃんのうちは必要な場面に限定して使用し、成長に合わせて別の安心方法へ移行していくことが大切です。使用する頻度や期間によって口腔への影響が変わるため、適切な使用方法と卒業のタイミングを考えましょう。 関連: 新生児のおしゃぶりで歯並びは変わる?出っ歯との関係を解説

初めておしゃぶりを使うときの正しい始め方

おしゃぶりを初めて使うときは、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ慣らしていくことが大切です。購入したからといって、すぐに長時間使用する必要はありません。赤ちゃんが安心して受け入れられるかを確認しながら、必要な場面で試してみましょう。 最初に試すタイミングとしては、授乳が終わり、赤ちゃんが落ち着いているときなどが考えられます。強く泣いているときや、お腹が空いているときに無理にくわえさせても、嫌がってしまうことがあります。まずは授乳やおむつ交換などを済ませ、赤ちゃんが比較的穏やかな状態のときに試してみましょう。 おしゃぶりを口元に近づけ、赤ちゃんが自分からくわえようとするかを確認します。嫌がって顔を背けたり、舌で押し出したりする場合は、無理に口に入れないでください。口に押し込んだり、手で押さえてくわえさせたりすることも避けましょう。赤ちゃんにはそれぞれ好みがあり、最初からおしゃぶりを受け入れるとは限りません。 初めて使用するときは、赤ちゃんの反応を確認しながら短時間から試してみましょう。自分から吸い始め、落ち着いているようであれば様子を見ます。反対に、泣いたり、苦しそうな様子を見せたりする場合は、いったん使用を中止してください。おしゃぶりをくわえないからといって、育児に問題があるわけではありません。 寝かしつけで使用する場合は、赤ちゃんを安全な環境に寝かせたうえで、必要に応じておしゃぶりを提示します。米国小児科学会は、昼寝や夜間の就寝時におしゃぶりを提示することを推奨しています。赤ちゃんが眠りについたあとにおしゃぶりが自然に口から外れた場合は、無理に戻す必要はありません。寝ている赤ちゃんの口におしゃぶりを押し込むことも避けましょう。 使用後は製品の説明書に従って洗浄し、必要な消毒を行います。床に落としたものや、汚れた場所に触れたものをそのまま赤ちゃんに与えるのは避けてください。保護者が口でなめてきれいにする方法も衛生管理として適切ではありません。 外出先では予備のおしゃぶりを清潔なケースに入れて持ち運ぶと便利です。使用済みのものと未使用のものを分けて保管し、汚れた場合には洗浄してから再使用します。おしゃぶりホルダーを利用する場合は、製品の安全基準を確認し、赤ちゃんの首に巻きつくような長いひもを使用しないでください。就寝時にはホルダーやクリップを取り外します。 呼吸が苦しそう、繰り返しむせる、口の中に傷ができるといった異常があれば使用を中止しましょう。授乳がうまくいかなくなった場合や、ミルクを飲む量が減った場合にも、使用方法を見直す必要があります。赤ちゃんの反応を尊重し、安全な使用環境と衛生管理を心がけながら、必要に応じて取り入れることが大切です。 関連: おしゃぶりはいつから?嫌がるときに無理しない始め方

おしゃぶりはいつから?開始前の3項目を最終確認

おしゃぶりをいつから使うか迷ったときは、月齢だけで判断するのではなく、これまで解説した3つの項目を確認してみましょう。授乳が安定しているか、赤ちゃんの様子や使用目的は適切か、安全に使える環境が整っているかという視点から考えると、家庭で判断しやすくなります。 1つ目は授乳が安定しているかです。母乳を直接飲ませている場合は、母乳の分泌量、赤ちゃんの吸着状態、飲み取り、体重増加などを確認します。授乳がまだ安定していない場合や、体重の増え方に心配がある場合は、おしゃぶりの導入を急がず、授乳を優先しましょう。ミルク育児の場合も、十分に飲めているか、成長が順調かを確認することが必要です。 2つ目は赤ちゃんの様子と使用目的です。空腹やおむつの汚れなど、泣いている原因を確認せずにおしゃぶりを与えていないか考えます。授乳後の吸いたい欲求や、寝かしつけの補助など、具体的な使用目的があるときに取り入れるとよいでしょう。赤ちゃんが嫌がる場合は無理に使わせる必要はありません。 3つ目は安全に使える環境が整っているかです。月齢に適した製品を選び、傷や劣化がないかを確認します。洗浄や消毒、保管方法を理解し、外出先や就寝時にも安全に使用できるようにしましょう。ひもやクリップをつけたまま寝かせないこと、赤ちゃんの寝床に余計なものを置かないことも大切です。 この3項目を確認したうえで、家庭での導入を検討してみてください。例えば、完全ミルク育児で、赤ちゃんが十分にミルクを飲み、体重も順調に増えていて、授乳後の吸いたい欲求が見られる場合は、おしゃぶりを試すことができます。一方、母乳育児が始まったばかりで吸着が安定していない場合は、まず授乳の確立を優先することが適切です。 おしゃぶりを使わずに育児をしていても問題はありません。抱っこや声かけで安心できる赤ちゃんもいれば、おしゃぶりを好む赤ちゃんもいます。周囲の家庭と比較して、使い始める時期を急ぐ必要はありません。 判断に迷う場合は、小児科医、助産師、母乳外来などに相談しましょう。特に、早産で生まれた赤ちゃん、哺乳力が弱い赤ちゃん、体重増加が十分でない赤ちゃんは、個々の状態に応じた判断が必要です。歯科的な視点では、おしゃぶりを長く使用し続けることによる歯並びや噛み合わせへの影響にも注意が必要です。成長に合わせて使用頻度を減らし、卒業を目指す時期には小児歯科で口の発達を確認するとよいでしょう。

おしゃぶり開始前の最終チェックリスト

<table header-row="true"> <tr> <td>確認項目</td> <td>チェックする内容</td> </tr> <tr> <td>① 授乳の安定</td> <td>母乳・ミルクを十分に飲めているか</td> </tr> <tr> <td>② 赤ちゃんの様子</td> <td>空腹などの原因を確認し、使用目的が明確か</td> </tr> <tr> <td>③ 安全な環境</td> <td>月齢に合った製品・衛生管理・安全な使用方法が整っているか</td> </tr> </table>

よくある質問

Q1. 生後1週間からおしゃぶりを使ってもよいですか? ミルク育児の場合は、赤ちゃんの状態を確認したうえで早期から使用を検討できます。母乳育児の場合は、授乳が十分に確立してから導入することが推奨されます。 Q2. おしゃぶりを使わないと赤ちゃんの発達に影響しますか? おしゃぶりは必須の育児用品ではありません。使用しなくても、赤ちゃんが安心できる環境を整えて育児ができていれば問題ありません。 Q3. おしゃぶりを嫌がる場合はどうすればよいですか? 無理にくわえさせず、いったん使用をやめましょう。赤ちゃんによって好みが異なるため、使わないという選択もできます。 Q4. 寝ている間もおしゃぶりを使ってよいですか? 安全な睡眠環境を整えたうえで、就寝時に提示することは選択肢の一つです。眠ったあとに自然に外れた場合は、再び口に入れる必要はありません。ひもやクリップは取り外しましょう。 Q5. おしゃぶりを使うと歯並びが悪くなりますか? 長期間の使用は開咬や交叉咬合などの噛み合わせに影響する可能性があります。使用期間や頻度に注意し、成長に合わせて卒業を目指しましょう。

まとめ

おしゃぶりは新生児期から使用できる製品がありますが、すべての赤ちゃんに必要なものではありません。開始時期を決めるときは、単純に生後何日、何か月という基準だけでなく、授乳の状況や赤ちゃんの成長、安全な使用環境を確認することが大切です。 特に、開始前には次の3項目を確認しましょう。

おしゃぶりは、赤ちゃんが安心するための選択肢の一つです。使うことも、使わないことも、赤ちゃんの状態に合わせて考えていきましょう。保護者だけで判断が難しい場合は、小児科医や助産師、小児歯科医に相談しながら、赤ちゃんに合った使い方を見つけていくことが大切です。

  • 授乳が安定していて、必要な栄養を十分に取れているか。
  • 赤ちゃんの様子を観察し、おしゃぶりを使用する目的が明確か。
  • 月齢に合った製品を選び、安全に使用できる環境が整っているか。

参考情報

※本記事は一般的な育児・口腔保健情報を提供するものであり、個々の赤ちゃんの診断や治療に代わるものではありません。

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