プレオルソでもう悩まない!口が閉じれない理由と抜本的アプローチ

プレオルソ

・プレオルソを使っているけれど口が閉じられないのが心配
・子どもの口呼吸や歯並びの乱れが気になっている
・毎日の装着に苦労している
・治療の効果が出ないのではと不安になる
・自宅でできるサポート方法を知りたい

プレオルソを装着しているお子さまが「口を閉じられない」「口呼吸がなおらない」といった悩みを抱えるご家庭は少なくありません。せっかく治療を始めたのに、思うように効果が出ないと焦りや不安を感じることもあるでしょう。この記事では、小児歯科医の視点からプレオルソで口が閉じられない理由と、その背景にある原因、さらに抜本的にアプローチする方法について丁寧に解説していきます。読んでいただくことで、お子さまの治療を前向きに続け、口元の健康をサポートするヒントがきっと見つかります。

目次

プレオルソで口が閉じられないのはなぜ?原因を知ろう

プレオルソを装着しているのにお子さまの口がうまく閉じられない…。その理由には、さまざまな要因が隠れています。まず、プレオルソは子どもの歯並びや噛み合わせを整えるためのマウスピース型矯正装置です。しかし、この装置を正しく使っていても、口が閉じづらく感じることがあります。それは単に器具の問題ではなく、もともと持っている筋肉の使い方のクセや口周りの発達状況、舌や顎の位置が深く関わっているのです。

口が閉じられない大きな原因の一つは、口の周りの筋肉(口輪筋)の弱さです。この筋肉がうまく機能していないと、無意識のうちに口が開いた状態が続いてしまいます。さらに、舌の位置も重要なポイントです。舌が正しい位置(上顎に軽くつく位置)にないと、口を閉じるためのバランスが取れず、結果として口が開きやすくなります。

また、鼻づまりなどの呼吸の問題が背景にあることも少なくありません。鼻呼吸がしにくいと、どうしても口で呼吸する習慣がつき、口が開いている状態が当たり前になってしまいます。プレオルソはこうしたクセを改善する目的もありますが、慣れるまで時間がかかることも多いのです。

大切なのは「なぜ口が閉じられないのか」をお子さま一人ひとりの状況に合わせて見極め、必要なサポートをしていくことです。次の見出しでは、口呼吸によるリスクや影響について詳しく解説していきます。

プレオルソ装着中の口呼吸のリスクと影響

プレオルソを使っているお子さまで「口呼吸」が習慣になっているケースは少なくありません。口呼吸は一見大きな問題に思えないかもしれませんが、実はお子さまの成長や健康、歯並びにまでさまざまな影響を及ぼします。まず、口呼吸が続くと口の中が乾燥しやすくなり、虫歯や歯肉炎、さらには口臭の原因にもなりやすいです。

さらに、口呼吸は顔の骨格の成長にも影響を与えます。口を常に開けた状態が続くと、上顎の成長が妨げられ、結果として歯並びが乱れたり、出っ歯や受け口の原因になることもあります。また、舌の位置が低くなるため、発音や飲み込みのクセにも悪影響を及ぼすことがあります。

プレオルソは正しい舌の位置や鼻呼吸を促すための装置ですが、装着しているだけで自然に口呼吸が治るわけではありません。正しい使い方とともに、意識的に鼻呼吸を習慣づけることが必要です。また、夜間の口呼吸は無意識のため、気づかないうちにリスクが積み重なっていることもあります。

口呼吸の習慣を放置しないためには、歯科での定期的なチェックと、ご家庭での声かけや簡単なトレーニングの継続が大切です。次の見出しでは、プレオルソの正しい使い方と口を閉じるためのトレーニング方法について詳しくお伝えします。

プレオルソの正しい使い方と口を閉じるトレーニング

プレオルソを効果的に使うためには、正しい装着方法と併せて口を閉じるためのトレーニングがとても重要です。まず、プレオルソは上下の歯にしっかりフィットさせ、口を軽く閉じた状態で使うことが基本です。装着中に口が開いてしまうと、矯正力が正しく働かず、十分な効果が期待できません。そのため、装着する際には「唇をそっと閉じる」ことを意識させてあげましょう。

装着時間は小児歯科医の指示に従い、できるだけ毎日決められた時間続けることが大切です。特に夜間の装着は、成長期のお子さまの顎の発達に合わせて歯並びを整えるための重要な時間です。寝ている間に口が開いてしまわないよう、日中のトレーニングも合わせて取り入れていきます。

家庭でできる簡単な口を閉じるトレーニングとしては、次のようなものがあります。

・風船を使った「口輪筋トレーニング」:口元の筋肉を鍛えることができます。

・唇に軽く指をあてて「そっと閉じる練習」:口呼吸を防ぐ意識づけになります。

・鼻呼吸を意識した深呼吸:鼻呼吸の習慣化に役立ちます。

これらのトレーニングは、毎日少しずつでも継続することで、自然に口を閉じる力がつき、プレオルソの効果をより引き出すことができます。無理をせず、お子さまのペースに合わせて楽しく取り組むことが大切です。次は、家庭でできるサポート方法について詳しくお話しします。

口が閉じられないときの家庭でできるサポート方法

プレオルソを使っていても口が閉じられないとき、日常の中でできるサポートはたくさんあります。まず、日頃からお子さまの口元の状態に気づいてあげることが大切です。たとえば、テレビを見ているときや勉強をしているとき、口が開いていることに気づいたら、優しく「お口閉じようね」と声をかけてあげてください。このような声かけが習慣化をサポートします。

また、食事のときの姿勢も重要です。椅子に深く座り、足を床につけ、背筋を伸ばして食べることで、口周りの筋肉が正しく使われやすくなります。さらに、硬めの食材をよく噛んで食べることも口の周りの筋力を育てる一助となります。たとえば、きゅうりやにんじんのスティック、するめなどはおすすめです。ただし無理なく楽しく取り入れることがポイントです。

家でできる簡単な遊び感覚のトレーニングも役立ちます。

・ストローを使ったジュースや水の吸い上げ練習(口元を引き締める力が鍛えられます)

・ティッシュを吹き飛ばすゲーム(鼻呼吸と口輪筋の強化に役立ちます)

・口を閉じたまま鼻で深呼吸する「鼻呼吸タイム」を作る

こうした取り組みは、お子さまが口を閉じることを意識しやすくなるだけでなく、ご家庭でのコミュニケーションの時間にもなります。小さな積み重ねが、プレオルソの効果をしっかり引き出す大きな力になります。次は、小児歯科医がすすめる抜本的アプローチについてお話しします。

小児歯科医がすすめる抜本的アプローチとは

口が閉じられない状態を根本から改善するには、一時的な工夫やトレーニングだけでなく、お子さま一人ひとりの原因に合わせた抜本的なアプローチが必要です。小児歯科医がすすめる方法として、まず重要なのは「口腔周囲筋と舌の機能の評価」です。お子さまの口の周りの筋肉や舌の動き、位置を丁寧に確認し、それに応じた指導やトレーニングを行います。

また、鼻呼吸が難しい場合には、耳鼻科との連携を視野に入れた包括的なケアを提案します。たとえば、アレルギー性鼻炎や扁桃肥大といった鼻呼吸を妨げる原因を放置せず、適切に対応することが大切です。プレオルソ単独の使用ではなく、こうした全身の健康状態も含めたアプローチが、結果として口が自然に閉じられるようになる近道です。

さらに、専門的な口腔筋機能療法(MFT:MyoFunctional Therapy)を併用することも効果的です。これは、口の周りや舌の正しい使い方をトレーニングする方法で、毎日の積み重ねが大切になります。小児歯科医が一人ひとりに合ったプランを提案し、ご家庭での実践をサポートします。

このように、表面的な対応にとどまらず「なぜ口が閉じられないのか」を多角的にとらえ、根本的に解決する取り組みこそが抜本的アプローチです。次は、治療を続けるうえで親御さんができることについてお話ししていきます。

プレオルソ治療を続けるために親ができること

プレオルソ治療は毎日の積み重ねが結果につながる矯正法です。だからこそ、親御さんのサポートがとても大切です。まず、治療を続ける上で大事なのは「決まった時間に装着する習慣づけ」です。お子さま自身が装着を面倒に感じたり、忘れてしまったりすることはよくあります。親御さんが優しく声をかけ、「今日も頑張ろうね」と励ますことで、自然と治療が日常の一部になります。

次に、無理なく楽しく続ける工夫もポイントです。たとえば、装着時間をカレンダーに記録し、シールを貼るなど「見える化」することで、お子さまのモチベーションが上がります。また、「今日は口をしっかり閉じられたね!」と小さな成長をその都度褒めることも効果的です。ポジティブな声かけはお子さまの自信につながります。

さらに、治療の目的や意味をお子さまにわかりやすく伝えることも大切です。「きれいな歯並びになると笑顔がもっと素敵になるよ」「鼻で呼吸すると元気に遊べるよ」といった言葉は、お子さまの理解を深め、前向きな気持ちを引き出します。

プレオルソ治療はお子さまと親御さんが一緒に取り組む「チームケア」です。小児歯科医と相談しながら、ご家庭でできることを少しずつ続けていきましょう。次は、通院時に成果を引き出すためのポイントについて詳しく解説します。

プレオルソで成果を引き出す通院時のポイント

プレオルソ治療の成果を引き出すためには、ご家庭での装着だけでなく、定期的な通院の際のポイントを意識することも大切です。まず、通院時にはお子さまが普段どのようにプレオルソを使っているか、小さなことでも歯科医に伝えるようにしましょう。たとえば「夜中に外してしまうことがある」「日中の装着が難しい日があった」といった情報は、治療の調整に役立ちます。

次に、通院のたびに口元の筋肉や舌の動き、鼻呼吸の状態を確認してもらいましょう。小児歯科医は成長の段階に合わせて必要なアドバイスやトレーニング法を提案してくれます。家庭だけでは気づきにくい小さな変化を見つけ、早めに対策を講じることが、治療効果を高めることにつながります。

また、通院を前向きな時間にする工夫も効果的です。治療の進み具合を一緒に確認したり、「頑張ってるね」と医療スタッフから声をかけてもらうことで、お子さまのモチベーションアップにもつながります。

最後に、疑問や不安をそのままにしないことも大事なポイントです。装着時間、口の閉じ方、口呼吸の癖など気になることがあれば、どんな些細なことでも相談してください。治療を成功させるためには、ご家庭と小児歯科が二人三脚で進めていくことが何より大切です。次は、この記事のまとめとして「終わりに」をお届けします。

終わりに

プレオルソで口が閉じられないという悩みは、多くのご家庭で経験されることですが、その背景には筋肉の使い方や呼吸のクセ、舌や顎の位置などさまざまな要因が関わっています。大切なのは、お子さまの成長や個性に合わせて、無理なく続けられる方法を見つけ、毎日の中で少しずつ積み重ねていくことです。

この記事では、口が閉じられない理由やリスク、正しい使い方、家庭でのサポート方法、小児歯科医がすすめる抜本的なアプローチについてお伝えしました。親御さんが前向きにサポートし、歯科と協力しながら治療を進めることで、お子さまの口元の健康はきっと良い方向へと向かっていきます。

どんな小さな疑問や不安も、そのままにせず歯科医に相談し、治療を前向きに続けていきましょう。お子さまの健やかな成長と、明るい笑顔のために、できることから一歩ずつ取り組んでいきましょう。

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