・プレオルソを使っているのに効果が実感できない
・装着を嫌がってなかなか続かない
・子どもの口呼吸や姿勢が気になっている
・矯正に対する親の関わり方に不安がある
・もっと効率よく効果を出したい
プレオルソは、子どもの歯並びや口周りの筋肉バランスを整えるために多くの家庭で選ばれているマウスピース型矯正装置です。しかし、せっかく始めたのに「なかなか変化を感じない」と感じている方も少なくありません。
この記事では、プレオルソの効果が出にくい原因を10のポイントに整理し、それぞれに対応した改善策をわかりやすく紹介していきます。
読むことで、今の状況に対してどこを見直せばいいのかが明確になり、プレオルソの効果をより確実に引き出すことができるようになります。
まずは、お子さんに合った正しい使い方を見直して、前向きな矯正ライフをサポートしていきましょう。
プレオルソとは?基本の仕組みと特徴
プレオルソは、成長期の子どもを対象にした「マウスピース型の矯正装置」です。歯そのものを強制的に動かすワイヤー矯正とは異なり、口腔周囲筋(くちびる・舌・頬など)のバランスを整えることで、自然に歯並びや噛み合わせの改善を目指します。特に永久歯への生え変わり時期に効果を発揮しやすく、子どもの成長を生かした矯正が特徴です。
プレオルソが多くの親御さんから選ばれる理由には、以下のようなポイントがあります。
プレオルソの主な特徴
- 取り外しが可能で痛みが少ない 装着は就寝時+1時間程度の装着でOKなため、学校生活への影響が少なく、ストレスも軽減されます。
- 子どもの成長力を利用 歯や顎の成長が盛んな時期に「正しい位置に導く」ため、無理なく自然な矯正が可能です。
- 口呼吸を鼻呼吸に導く効果 装置の形状により舌の位置が安定し、正しい呼吸や姿勢を促します。これは虫歯・歯肉炎・睡眠の質にも関わる大切なポイントです。
- 口周りの筋肉トレーニングになる 日常生活ではなかなか鍛えられない口腔周囲の筋肉が、プレオルソ装着中に自然と鍛えられます。これにより、将来的な歯並びの安定にもつながります。
- 習癖(指しゃぶり・舌の癖など)の改善にも役立つ 癖が歯並びに与える影響は大きく、早期にアプローチすることで悪化を防ぎます。
プレオルソはどんなお子さんに向いているの?
- 受け口(反対咬合)、出っ歯(上顎前突)、開咬などの傾向がある
- 指しゃぶりや舌を突き出す癖がある
- 口呼吸が多く、姿勢が悪い
- 将来の本格矯正を避けたい(または短縮したい)
プレオルソは装着のしやすさ、ストレスの少なさ、そして「筋機能へのアプローチ」による根本的な矯正という点で、小児矯正の中でも非常に注目されています。
ただし、装着すれば自然と治るというものではなく、正しい使い方や生活習慣との相乗効果が必要不可欠です。次項では、プレオルソの効果が出にくい子どもの特徴について見ていきます。
プレオルソの効果が出にくい子どもの特徴とは
プレオルソは、多くの子どもに対応できるマウスピース型矯正装置ですが、すべての子どもに等しく効果が現れるわけではありません。生活習慣や体の使い方、性格の傾向などによって、効果が出にくいケースも見受けられます。ここでは、特に注意したい「プレオルソの効果が出にくい子どもの特徴」について詳しくご紹介します。
装着時間が安定しない
プレオルソは、決まった時間装着することで効果を発揮します。日中の1時間と就寝中の装着が基本ですが、
- つけ忘れが多い
- 就寝時に無意識に外してしまう
- 睡眠が浅く、装着時間が短い
このような場合、筋肉への刺激が不十分になり、矯正効果が弱まってしまいます。
口呼吸が習慣化している
口呼吸は、舌の位置が低くなり、正しい顎の成長を妨げます。以下のような特徴が見られる場合は要注意です。
- 口が常に開いている
- 寝ている間に口を開けている
- 鼻詰まりを繰り返している
鼻呼吸ができないままだと、プレオルソの効果を十分に発揮しにくくなります。
姿勢が悪い
姿勢と歯並び、一見関係ないように見えますが、実は密接なつながりがあります。猫背や前傾姿勢では、下顎が後退し、舌が下がってしまうため、歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。
- 長時間ゲームやスマホを使っている
- 勉強中に顎をつく癖がある
- 背中が丸まっている
このような姿勢の癖は、プレオルソ装着時の効果を阻害する要因になります。
おしゃべりや口遊びが多い
プレオルソは口の中に装着する器具のため、おしゃべりが多いお子さんは装着中に取り外してしまうことがあります。また、舌や唇で装置を触ってしまう癖がある場合も、正しい装着状態が保てず、効果が出にくくなります。
継続が苦手・飽きっぽい
小さいお子さんほど、ルーティンを継続することが難しくなります。特に、
- 自分で管理が難しい年齢
- ご家庭でのフォローが不十分
- 楽しく感じられないまま続けている
このような状況では、プレオルソが正しく使われず、結果として十分な矯正効果が得られません。
自己判断で装着を中断してしまう
痛みや違和感を訴えて装着を避けたがる子もいますが、そのまま自己判断で使用を止めてしまうと効果は期待できません。こうした場合は、すぐに歯科医に相談し、対処することが大切です。
これらの特徴に当てはまる場合は、プレオルソの使用方法や生活習慣の見直しが必要です。次の項では、具体的な「プレオルソの効果が出ない主な原因10選」をご紹介します。
プレオルソの効果が出ない主な原因10選
プレオルソは、成長期の子どもに適したやさしい矯正装置ですが、正しく使わなければ期待する効果が得られないことがあります。特に、装着方法や生活習慣、周囲のサポート体制によって効果に差が出ることが多く見られます。ここでは、実際にプレオルソの効果が出にくい原因を10項目に整理してご紹介します。
1. 装着時間が不十分
1日1時間+就寝時の装着が基本ですが、日によってつけたりつけなかったり、寝る前の装着を忘れることがあると、筋肉や舌のトレーニング効果が得られにくくなります。
2. 正しく装着できていない
装置の位置がずれていたり、途中で外れてしまうと効果が減少します。とくに装着時に舌が正しい位置にない場合、トレーニング効果が期待できません。
3. 口呼吸が改善されていない
口呼吸が続くと舌が下がり、顎の成長に悪影響を及ぼします。鼻呼吸への切り替えができていないと、プレオルソの狙う改善効果が現れにくくなります。
4. 姿勢の悪さ
猫背や首を前に突き出す姿勢は、顎の後退や舌の位置の低下を招きます。これにより装置の機能が十分に働かず、結果的に効果が感じられないという状況になります。
5. 癖(習癖)が残っている
指しゃぶり、舌を前に出す癖、唇をかむなどの習癖は歯列に直接的な影響を与えます。装置を装着していても、これらの癖が続いていると矯正効果を妨げます。
6. 食生活や生活リズムの乱れ
噛む力が育たない柔らかい食事が中心だったり、夜更かしなどで睡眠が不足していると、全身の成長にも悪影響を及ぼします。これが歯や顎の発育にも関係します。
7. 成長スピードとのタイミングのずれ
顎の成長期とプレオルソの使用時期が合わない場合、効果が出にくいこともあります。早すぎても遅すぎても、成長力を活かせない場合があるため、適切な時期の診断が必要です。
8. 保護者の管理不足
子どもが自主的に装着するのは難しいこともあります。親の声かけや管理が不足していると、装着の習慣化が難しくなり、結果として使用が不安定になります。
9. 定期的な通院ができていない
装着状態や口腔内の変化は、歯科での定期チェックが必要です。調整の機会を逃してしまうと、適切なタイミングでの改善指導ができず、効果が低下します。
10. 矯正への理解不足や不安
子ども自身がなぜ装着するのかを理解できていなかったり、装着への不安や違和感を強く感じていると、モチベーションが下がってしまいます。その結果、習慣として定着しにくくなります。
以上のように、プレオルソの効果が出にくい要因は日常のちょっとしたことから始まっています。次の項では、これらの要因のひとつ「装着時間が足りないことによる影響」について、さらに詳しく掘り下げていきます。
装着時間が足りないことによる影響
プレオルソは、日中1時間+就寝時の装着が基本です。この装着時間を守ることで、舌の位置や筋肉の動きが自然に矯正され、歯並びや噛み合わせの改善につながります。しかし、装着時間が足りない場合、その効果は大きく損なわれてしまいます。
装着時間が短いとどうなるのか?
- 筋肉のトレーニングが不十分になる プレオルソは、口周りの筋肉(口唇・頬・舌など)を正しい動きに導く働きを持っています。装着時間が短ければ、筋肉が正しい位置に慣れず、トレーニング効果が出にくくなります。
- 舌の位置が改善されない 舌が上あごにつかない「低位舌」の状態が続くと、歯並びや顎の成長に悪影響を与えます。プレオルソは舌の位置を正しく導く設計ですが、十分に装着されなければその機能も発揮されません。
- 矯正の進行が遅れる、または止まる プレオルソはワイヤー矯正のように強制的に歯を動かすものではなく、毎日の装着の積み重ねによって少しずつ改善を目指す方法です。そのため、装着時間が足りないと、矯正の進行が思うように進まず、変化が見られないという結果に。
- 習慣として定着しにくくなる とくに装着の習慣が身についていない初期段階では、親の声かけやサポートが欠かせません。数日おきに忘れてしまったり、途中で中断が続くと、習慣化されず、プレオルソの使用が不安定になります。
親が注意すべきポイント
- 「就寝時の装着」を最優先にスケジュール
- 朝晩の歯みがきとセットで「日中1時間」の習慣化
- 装着カレンダーなどで、記録をつける工夫も有効
- 子どもに「なぜ必要か」を理解させる声かけ
プレオルソの効果は、継続的な使用によって発揮されるものです。逆に、装着時間が不足していると、数ヶ月・数年の時間がかかっても改善が見られない場合があります。
また、成長期は限られた時間しかありません。適切な時期にしっかりと装着時間を確保できるかどうかが、矯正の成否を左右します。
次は、装着時間と並んで重要な「口呼吸や姿勢の悪さが与える影響」について詳しくご紹介していきます。
口呼吸や姿勢の悪さが与える影響
プレオルソの効果を妨げる大きな要因として、口呼吸と姿勢の悪さがあげられます。これらは一見、歯並びとは無関係に思えるかもしれませんが、実は口の中の筋肉の使い方や顎の発達、歯の位置に大きく影響を与える重要なポイントです。
なぜ口呼吸が問題なのか?
口呼吸をしている子どもは、舌が下がった位置にあることが多く、これは歯並びにとって大きな問題です。通常、舌は上あごに軽くついた状態が理想的です。この正しい舌の位置が、歯を外から押す力と内側から支える力のバランスを保ち、歯列を安定させます。
しかし、口呼吸が続くと:
- 舌が下がり、歯列が内側に倒れ込む
- 上顎の発達が不十分になる
- 下顎が後退し、出っ歯や受け口の原因になる
さらに、口呼吸は乾燥によって虫歯や歯肉炎のリスクも高まり、健康面でも悪影響を及ぼします。
姿勢の悪さがもたらす影響とは
姿勢が悪いと、首や顎、舌の位置がズレやすくなります。たとえば、スマホやゲーム機を長時間使用し、前かがみの姿勢をとっていると、下顎が引っ込み、舌も下がりやすくなります。これにより:
- 嚥下(飲み込み)の動作がうまくできない
- 口をポカンと開けたままになる癖がつく
- 噛む力や口腔周囲筋の発達が妨げられる
このような状態では、いくらプレオルソを装着していても本来の効果を十分に発揮することができません。
どうすれば改善できる?
- 鼻呼吸の習慣を意識づける 口が開いていたら優しく声をかけ、意識的に鼻で呼吸することを習慣にしましょう。
- タオルやアプリで姿勢チェック 椅子に座るときの姿勢を鏡や写真で確認したり、正しい姿勢に導くクッションやアプリを使うのも有効です。
- 咀嚼を増やす食事を心がける よく噛むことで、口まわりの筋肉が育ち、正しい舌の位置や姿勢の維持にもつながります。
- 寝る姿勢にも注意を払う 仰向けで寝ることで舌が自然と上あごに付きやすくなります。枕の高さにも注意しましょう。
口呼吸や姿勢の改善は、プレオルソだけでなく、子どもの全体的な発育にも良い影響を与えます。次の章では「生活習慣の見直しが必要なケース」について詳しく見ていきましょう。
生活習慣の見直しが必要なケース
プレオルソの効果を最大限に引き出すためには、装着そのものだけでなく、日々の生活習慣が整っていることがとても重要です。食事・睡眠・姿勢・遊び方など、子どもが日常的に行う行動のひとつひとつが、歯や顎の発育に密接に関わっています。ここでは、プレオルソの効果が出にくい子どもに共通する「生活習慣の見直しが必要なケース」について紹介します。
噛む回数が少ない食事が中心
- 柔らかい食事ばかり
- 飲み込むように食べている
- よく噛まずに食事を終えてしまう
このような習慣は、顎の筋肉を使う機会を減らし、結果として顎の成長が不十分になったり、口腔筋の発達が遅れたりします。噛むことは、舌の位置や呼吸、姿勢にも影響を与えるため、硬めの食材や歯ごたえのあるものを取り入れる工夫が必要です。
睡眠時間が不規則・短い
成長ホルモンは睡眠中に多く分泌され、歯や骨の発育に大きく関係しています。夜更かしや睡眠不足が続くと、体全体の成長リズムが崩れ、顎の発育も遅れがちになります。
- 就寝が21時を過ぎている
- 起床時間が日によってバラバラ
- 睡眠時間が8時間未満
このような生活習慣は、プレオルソの効果だけでなく、集中力や免疫力にも影響します。
長時間のスマホ・ゲーム使用
近年増加しているのが、長時間にわたるデジタル機器の使用による姿勢の悪化です。前傾姿勢で首が前に出ることで、舌が喉側に下がり、正しい口腔環境が保てなくなります。
- ゲーム中に口が開きがち
- 顎に手をつく姿勢が多い
- スマホを見ながら食事をする
このような習慣は、歯列や呼吸にも悪影響を及ぼすため、使用時間や姿勢に注意が必要です。
指しゃぶり・唇をかむなどの癖が続いている
幼児期の癖が小学生以降も残っている場合、歯並びに影響を与えるリスクがあります。癖を無意識に繰り返すことで、プレオルソの矯正効果を妨げるケースも少なくありません。
- 指を口に入れる癖がある
- 唇や舌を噛む癖がある
- 頬杖や体を左右どちらかに傾ける癖がある
保護者が気づかないうちに習慣化していることもあるため、日常的な観察が大切です。
日常的なストレスや不安が多い
子どもが緊張状態にあると、食いしばりや口呼吸の原因になります。また、心が安定しないと装着への拒否感や違和感も強まりやすくなります。
- 学校生活でストレスを感じている
- 睡眠中に歯ぎしりをしている
- 装置の使用を極端に嫌がる
このようなサインが見られる場合は、まず心身の状態を整えることが先決です。
プレオルソは、生活習慣と一体になってこそ本来の力を発揮します。次は「親のサポート不足が影響する理由」について、さらに詳しく見ていきましょう。
親のサポート不足が影響する理由
プレオルソ矯正は、子ども一人だけで完結できるものではありません。装着の継続や生活習慣の改善、そしてモチベーションの維持において、親のサポートはとても重要です。とくに低年齢の子どもほど、保護者の声かけや見守りが効果の差を生む大きな要因になります。ここでは、親の関わりが少ないとどのような影響があるのか、そしてどのように関わるべきかをご紹介します。
子どもは「なぜ必要か」を理解していない
プレオルソの使用目的や重要性を十分に理解できていない子どもにとっては、毎日の装着がただの「面倒なこと」に感じられることもあります。親がしっかりと説明し、励ましながら取り組むことで、装着への意欲や習慣化が促進されます。
- 「今日はやらなくてもいいや」となってしまう
- 少しの違和感で簡単に外してしまう
- 嫌な記憶として残ってしまい、続かない
このような状態では、矯正がうまくいかないばかりか、将来的な医療への信頼にも影響する可能性があります。
継続のためには「声かけ」が鍵
子どもは自発的に矯正器具を管理するのが難しい年齢です。だからこそ、親の声かけや工夫が不可欠です。
- 「装着できたね!すごいね」と褒める
- 歯みがき後に一緒に装着する習慣を作る
- 毎日のスケジュールの中に自然に組み込む
こうした取り組みは、習慣化とモチベーション維持の両方に効果的です。
過干渉でも逆効果になる場合も
サポートが大切とはいえ、あまりに厳しく注意したり、叱責が多いと子どもはストレスを感じ、矯正への抵抗感が高まることもあります。あくまで“協力者”として関わり、失敗しても責めない姿勢が続けるコツです。
親の生活リズムが影響することも
親の生活が不規則だったり、子どもとのコミュニケーションの時間が取れていないと、プレオルソの管理もおろそかになりがちです。親自身がプレオルソに対して関心を持ち、継続することの価値を共有する姿勢が大切です。
サポートがうまくいくとどうなる?
- 装着が習慣化し、本人が自分で管理できるようになる
- 嫌がらずに使い続けられるようになる
- 成長に応じて正しい使い方や姿勢を覚えるようになる
つまり、プレオルソの効果を最大限に引き出すには「親子で一緒に取り組む姿勢」が必要不可欠なのです。
次は、プレオルソの効果をより確実に得るためにできる「改善のための10のチェックポイント」をご紹介します。日々の取り組みを見直すためのヒントとしてご活用ください。
改善のために今日からできる10のチェックポイント
プレオルソの効果が思うように出ないと感じたとき、焦る前にまず見直してほしいのが「日常の中にある小さな習慣」です。装着そのものの問題だけでなく、生活リズムやお子さんの姿勢、呼吸の仕方など、いくつかのポイントを確認することで、プレオルソの効果をしっかりと引き出す準備が整います。
ここでは、今すぐご家庭で見直せるチェックポイントを10項目にまとめました。ひとつずつ確認しながら、お子さんの矯正環境を整えていきましょう。
1. 毎日、就寝時にしっかり装着できているか
プレオルソの基本は就寝時の装着です。「寝る前につけ忘れていた」「途中で外してしまう」などがないよう、毎晩のルーティンに組み込みましょう。
2. 日中1時間の装着が習慣になっているか
食後や帰宅後、テレビを見る時間などを利用して、日中1時間の装着を習慣化できているかを確認しましょう。
3. 装着中に舌の位置が正しいか
舌がしっかりと上あごについている状態で装着できているかを確認することが大切です。装着前に「舌は上に」を声かけしてあげましょう。
4. 口がポカンと開いていないか
日中、無意識に口が開いている場合、口呼吸の可能性があります。気づいたときには「お口を閉じようね」と優しく声をかけましょう。
5. 食事中によく噛んでいるか
噛む力は顎の成長に欠かせません。食事中の咀嚼回数が少ない場合は、噛み応えのあるメニューに工夫してみましょう。
6. 長時間のスマホ・ゲームが習慣化していないか
前かがみの姿勢は歯列に悪影響を及ぼします。1日の使用時間を決める、姿勢に注意するなど家庭内でルールを作りましょう。
7. 姿勢が乱れていないか
座っているとき、勉強中、テレビを見ているときなど、背筋が伸びているかを意識的にチェックすることが大切です。
8. 指しゃぶりや舌の癖が残っていないか
癖が残っていると歯にかかる力のバランスが乱れます。無意識に行っている場合もあるので、日常の様子を観察しましょう。
9. 睡眠時間は十分にとれているか
成長ホルモンが活発に分泌される夜の時間帯に、質の良い睡眠が確保できているかを確認しましょう。目安は9〜10時間程度です。
10. お子さん自身が取り組みに前向きか
「どうしてプレオルソをするのか」を理解し、本人が前向きに取り組んでいるかどうかも大切なポイントです。小さな成功体験を共有しながら、楽しく続けられるようサポートしましょう。
このようなチェックを通して、お子さんの環境を少しずつ整えていくことが、プレオルソの効果をしっかりと引き出す第一歩になります。次は「効果を最大限に引き出すための定期的なフォロー」についてご紹介していきます。
効果を最大限に引き出すための定期的なフォロー
プレオルソの矯正効果を安定して得るためには、「定期的なフォロー」がとても重要です。矯正は装着だけで完結するものではなく、成長に合わせて必要な調整や生活指導を行うことで、よりスムーズな改善が期待できます。家庭でのサポートとともに、歯科医院での定期チェックを習慣化することで、矯正の質を高めていきましょう。
フォローの目的は「気づきと修正」
- 装着時間が守れているか
- 装着の状態にズレがないか
- 成長に合わせた顎や歯列の変化が起きているか
こうしたポイントを見逃さないために、プロの視点での定期的なチェックが欠かせません。特に成長期の子どもは、短期間で口腔内の状態が大きく変化します。その変化に合わせた対応が、矯正効果に直結します。
定期受診の頻度と内容
目安としては「1〜2か月に1回」の通院が理想的です。受診時には以下のような点を確認・調整していきます。
- 装置のフィット感や破損の有無
- 歯列・顎の発育の進行具合
- 舌や口唇の動き、呼吸の状態
- 習癖の改善状況や生活習慣の変化
必要に応じて使用方法の見直しや、生活指導も行い、お子さんの矯正がより良い方向に進むようサポートします。
歯科医院での「小さな声かけ」が大きな後押しに
子どもにとって、歯科でのちょっとした励ましや評価は、大きなモチベーションになります。「頑張ってるね」「上手につけてるよ」といった声かけは、自信につながり、継続する力を育てます。
保護者の付き添いも効果アップに
定期受診にはできるだけ保護者の方も一緒にご来院ください。医師との情報共有や、家庭での取り組みのポイントを聞くことで、装着の質や生活習慣の見直しに役立ちます。
- ご家庭で困っていることを相談できる
- 医師のアドバイスを直接受けられる
- 子どもの状態を客観的に知ることができる
定期的なフォローを通じて、家庭と歯科が連携することで、プレオルソの効果をより確実に、より安心して進めることができます。
それでは最後に、「プレオルソ矯正を前向きに続けるための心構え」を含めたまとめとして、【終わりに】をお届けします。
終わりに
プレオルソは、お子さんの自然な成長を生かしながら、やさしく歯並びや口まわりの機能を整える矯正方法です。しかし、その効果をしっかりと得るためには、「ただ装着するだけ」では足りません。装着の習慣化、正しい舌の位置、生活環境の見直し、親子での取り組みが揃ってはじめて、本来の力を発揮してくれます。
今回ご紹介した10の改善ポイントを見直すことで、プレオルソの効果を大きく高めることが可能になります。
- 装着時間を毎日確保できているか
- 舌の位置や口呼吸に注意しているか
- 生活習慣や姿勢が整っているか
- ご家庭でのサポート体制ができているか
これらを意識するだけで、日々の小さな変化が積み重なり、数か月後・数年後に大きな成果となって現れるはずです。
子どもの矯正は、親子の二人三脚です。だからこそ、焦らず、無理せず、楽しみながら取り組んでいきましょう。「できていること」に目を向けて、小さな成功を積み重ねていくことが、矯正を前向きに続ける最大の秘訣です。
私たちは、プレオルソを通じて、お子さんの健やかな成長と笑顔をサポートしてまいります。ご不安や疑問があれば、いつでもご相談くださいね。
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