・毎日きちんと装着しているのに、あまり効果を感じられない
・子どもがプレオルソを嫌がることが多い
・つい生活習慣に注意が向かない
・親として何をサポートすればいいのか迷っている
・プレオルソ治療が本当に意味のあるものにしたい
プレオルソは、子どもの成長を活かしながら歯並びや噛み合わせを整えるマウスピース型矯正装置です。しかし、ただ使っているだけではその効果が最大限には発揮されません。
装着時間や生活習慣、姿勢、お口の癖などが、プレオルソの治療結果に大きな影響を与えるのです。
この記事では、プレオルソの効果を「無駄にしない」ための毎日の習慣や、親としてできるサポート方法について詳しくお伝えしていきます。お子さんの頑張りをムダにしないためにも、ぜひ最後までお読みください。
プレオルソの基本的な効果と役割
プレオルソは、子どもの成長に合わせたマウスピース型の矯正装置であり、歯並びや噛み合わせに関するさまざまな問題を改善する目的で使用されます。従来のワイヤー矯正とは異なり、プレオルソは取り外し可能で、柔らかく弾力性のある素材を用いているため、子どもにとっても負担が少ないのが特徴です。
プレオルソの主な効果は、次の3つに分類されます。
歯列の誘導とガイド
プレオルソは、永久歯が生えてくる前後の時期に使用することで、歯の生え変わりを正しい位置へと誘導する働きがあります。成長の力を活かしながら、自然な歯並びを目指すため、非抜歯での矯正が期待されます。
噛み合わせの改善
上顎と下顎のバランスが整っていないと、食事や発音に影響を及ぼすことがあります。プレオルソは、上下の顎の位置関係を整えることで、正しい噛み合わせを導くサポートをします。咬合誘導によって、将来的な不正咬合のリスクを減らすことにもつながります。
口呼吸から鼻呼吸への改善
プレオルソの形状は、お口を閉じて鼻で呼吸する習慣を身につけるよう設計されています。お口ポカンの改善や、睡眠中の呼吸の安定にもつながるため、健康面でも多くのメリットがあります。鼻呼吸が定着すると、免疫力の向上や集中力の向上にも寄与するといわれています。
このように、プレオルソは歯の位置だけでなく、口周りの筋肉や呼吸、顎の成長にまで多角的に働きかける装置です。歯並びだけでなく、顔全体の発育バランスや全身の健康にも影響することを考えると、単なる「歯列矯正器具」ではなく、子どもの成長を支える「発育誘導装置」としての役割を担っているのです。
次の項目では、せっかくのプレオルソの効果を損なってしまう原因について詳しく見ていきます。効果を最大限引き出すために知っておきたいポイントです。
プレオルソの効果が出にくい原因とは？
プレオルソをきちんと使っているはずなのに、「思ったほど効果が見られない」「歯並びがあまり変わらない」と感じている保護者の方は少なくありません。プレオルソの効果を妨げる原因は、装置自体の問題ではなく、日常生活の中に隠れていることが多いです。
以下に、プレオルソの効果が出にくくなる主な要因を紹介します。
装着時間が足りていない
プレオルソは、基本的に「日中1時間以上＋就寝中」の装着が推奨されています。しかし、日常の忙しさや子どもの気分により、つい装着時間が短くなってしまうケースがあります。装着時間が不足すると、装置による力が継続的に歯や顎に加わらないため、変化が起きにくくなります。
正しい位置で装着されていない
プレオルソは、歯列と顎の発育に働きかけるため、適切な位置に装着されていることが大前提です。しかし、お子さんによっては上下が逆になっていたり、途中で外れてしまっていたりすることもあります。しっかりと奥まで装着されていない場合、効果は半減してしまいます。
お口ポカンや口呼吸の継続
プレオルソの大きな目的のひとつは、口呼吸を鼻呼吸に改善することです。ところが、日中にお口が開いたままだったり、口呼吸が癖になっていると、プレオルソの効果が十分に発揮されません。口周りの筋肉が鍛えられず、歯列を正しい位置に保持する力が働かないのです。
姿勢の悪さ
猫背や頬杖、うつ伏せ寝など、姿勢が悪い状態が続くと、歯や顎にかかる力のバランスが崩れてしまいます。これにより、せっかくプレオルソで整えようとしている歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。日常の姿勢は、プレオルソ治療の“土台”を支える大切な要素です。
習慣づけや管理が難しい
年齢の小さいお子さんほど、自主的にプレオルソを使い続けるのは難しく、親の見守りや声かけが欠かせません。家庭でのサポートが不十分になると、装着の習慣が定着せず、治療が長引いたり成果が出にくくなったりします。
効果が感じられないときは、「プレオルソが効いていない」と判断する前に、日常の中にある小さな原因を見直してみましょう。次の項目では、プレオルソの効果を高めるための「正しい装着方法」について詳しくお伝えしていきます。
効果を高めるための正しい装着方法
プレオルソは、装着しているだけで自然に歯並びや顎の成長をサポートしてくれる優れた矯正装置ですが、「ただつければいい」というわけではありません。効果をしっかり発揮するためには、“正しい使い方”が非常に大切です。間違った装着では、治療が長引いたり、期待していた結果が得られなかったりすることもあります。
ここでは、プレオルソの効果を最大限に引き出すための基本的な装着方法とポイントを紹介します。
基本の装着時間を守る
プレオルソは、「毎日1時間以上の起きている時間＋就寝時の装着」が基本です。この時間設定には、口の筋肉や舌、顎の位置に影響を与えるために必要な「連続的な刺激」が関係しています。
装着時間が短かったり、数日おきになってしまったりすると、筋肉や顎の位置が安定せず、思うような変化が現れません。まずは「毎日コツコツ続けること」が最大の近道です。
装着前のチェックポイント
以下の点を毎回確認することで、装着のズレや無意識の使用ミスを防げます。
- 上下が正しい向きであるか
- 奥までしっかりと装着できているか
- 装着時に歯を軽く噛み締めて安定させているか
- 話す時に外れてしまっていないか
特に、奥まできちんと入っていないと装置が効果的に働かず、歯並びの誘導ができなくなります。お子さん一人での確認が難しい場合は、保護者が鏡を使って一緒にチェックしてあげることが大切です。
姿勢を整えて装着する
プレオルソを装着しているときの姿勢も、実はとても重要です。猫背や頬杖など、身体がゆがんだ状態だと、顎にかかる力が左右均等に伝わらず、矯正のバランスが崩れてしまいます。
装着中は、背筋を伸ばし、正面を向いて座るように意識しましょう。特に、テレビを見たり、本を読んだりする時間を活用すると、無理なく姿勢を保ちつつ、プレオルソを習慣化することができます。
寝る前のルーティンに組み込む
就寝時に装着する際は、眠る直前ではなく「寝る準備をする時間」に入るタイミングで着けると、忘れにくくなります。
たとえば、
- 歯みがきをする
- パジャマに着替える
- プレオルソを装着する という順番で習慣づけることで、自然に継続できるようになります。
装着後は口を閉じる意識を
プレオルソを装着した後も、お口が開いたままだと期待する効果は得られにくくなります。口を閉じることで、舌や口周りの筋肉を鍛え、鼻呼吸を促すことができるからです。
お子さんが口を開けがちな場合は、無理のない範囲で声かけを行い、「お口を閉じることが気持ちいい」と感じられるようサポートしてあげましょう。
正しくプレオルソを装着することは、治療をスムーズに進め、効果を早く実感するための第一歩です。次の項目では、さらに治療をサポートする「食事や姿勢」といった生活習慣の影響について詳しくお伝えしていきます。
食事や姿勢がプレオルソに与える影響
プレオルソを正しく装着することはもちろん大切ですが、実は「食事」や「姿勢」といった日常生活の習慣も、矯正の効果に深く関わっています。どれだけプレオルソを頑張っていても、こうした生活習慣が乱れていると、その効果が薄れてしまう可能性があります。
お子さんの歯並びや口腔機能の成長をしっかりとサポートするために、食事や姿勢がもつ影響について理解しておきましょう。
よく噛む食事が歯並びを整える
「噛む」という動作は、歯や顎の発達に大きく影響します。柔らかすぎる食べ物ばかりを好んで食べていると、咀嚼筋（そしゃくきん）や顎の骨が十分に発達せず、歯並びが乱れやすくなります。
また、噛む回数が少ないと舌や唇、頬などの筋肉の発達も遅れてしまい、口がポカンと開いたままになりがちです。これは、プレオルソの目的でもある「鼻呼吸への移行」を妨げてしまう原因となります。
食事の際は次のようなポイントを意識しましょう。
- 硬さのある食材を取り入れる（例：根菜、焼き魚、干し芋など）
- ひと口30回以上噛むことを意識する
- 姿勢を正して食べる
- 口に物が入っている間は口を閉じる
「よく噛んで、しっかり飲み込む」という当たり前の動作が、口の周りの筋肉や顎のバランスを整えるためにとても重要です。
姿勢の乱れが矯正にブレーキをかける
姿勢は見落とされがちですが、顎や顔の骨格の成長に直結する大切な要素です。たとえば、次のような姿勢を日常的にしていると、歯並びに悪影響を与えることがあります。
- 頬杖をつく
- 片方ばかりで噛む
- うつ伏せで本を読む・寝る
- 長時間スマホやタブレットを見るときに前かがみになる
これらの習慣は、顔や顎の骨に左右非対称な力を加えてしまうため、成長期の子どもには特に注意が必要です。顎がズレて発育することで、歯が正しい位置に並ぶスペースが不足したり、プレオルソがうまくはまらなかったりと、矯正の妨げになってしまいます。
姿勢を整えるためには、家庭での「気づき」がとても重要です。次のような声かけを意識してみましょう。
- 「ご飯のときは背中を伸ばそうね」
- 「テレビを見るときは、クッションに寄りかからずに座ろうね」
- 「本を読むときはうつ伏せじゃなく、イスに座ってね」
姿勢と食事は、どちらも毎日の習慣の中で自然と身についていくものです。だからこそ、親が「整った生活習慣」をつくるサポーターとして関わることが、プレオルソ治療の成功に直結します。
次の章では、特にプレオルソの妨げになりやすい「お口ポカン」について、原因と改善方法を詳しく紹介していきます。
お口ポカンを防ぐ日常習慣
プレオルソを使っているお子さんの中でもっとも多いお悩みのひとつが、「お口ポカン」です。これは、口が常に開いたままの状態を指し、見た目の問題だけでなく、歯並びや噛み合わせ、呼吸、さらには発音や集中力にまで影響を及ぼします。
プレオルソはお口ポカンの改善にも効果がある装置ですが、日常の習慣によってはその効果を打ち消してしまうこともあります。ここでは、お口ポカンを防ぐために家庭でできる日常習慣をご紹介します。
なぜお口ポカンになるのか？
お口ポカンの主な原因は以下の通りです。
- 口呼吸が習慣化している
- 舌の筋力が弱く、上あごに収まらない
- 口まわりの筋肉（唇や頬）が発達していない
- アレルギーや鼻づまりで鼻呼吸がしにくい
- 姿勢が悪く、顎が前に出ている状態が続いている
これらの要因は、歯並びや噛み合わせにも悪影響を与えるため、早めに対策することが大切です。
お口ポカンを防ぐための家庭習慣
お口ポカンは日常生活の中で自然に改善していくことが可能です。以下のようなポイントを意識してみましょう。
1. 姿勢を整える
背中を丸めて前かがみになると、口が開きやすくなります。食事中や座っているときには、背筋を伸ばして顔を正面に向けるよう意識しましょう。
2. 口を閉じる意識づけ
「お口閉じようね」とやさしく声をかけるだけでも、子どもにとっては大きな効果があります。習慣化するまでは、気づいたときに根気よく声かけを続けましょう。
3. 舌の位置を意識させる
正しい舌の位置は、「上あごにピタッとついている状態」です。舌が下がっていると、自然と口が開いてしまうため、「お口は閉じて、舌は上に」が基本です。
4. 口の体操・トレーニングを取り入れる
楽しく遊びながらできる口の運動は、筋肉の発達を助けてくれます。たとえば、
- 「あいうべ体操」
- ストローでジュースを吸う
- ガムを左右の奥歯で交互に噛む など、遊び感覚で取り入れると、子どもも嫌がらずに取り組みやすくなります。
5. 鼻づまりのケアも忘れずに
アレルギー性鼻炎などで鼻がつまっている場合、どうしても口呼吸になってしまいます。耳鼻科の受診や、加湿器の利用、寝室の環境整備など、鼻呼吸をしやすい環境づくりも大切です。
プレオルソと習慣の相乗効果
プレオルソは、口まわりの筋肉を自然にトレーニングし、鼻呼吸を促すよう設計されています。しかし、装置の力だけに頼るのではなく、日常の習慣が整っていることで、その効果は何倍にもなります。
「お口を閉じるのが普通」と感じられるような生活リズムを整えてあげることで、子どもの歯並びや呼吸、健康全体に良い影響を与えることができます。
次の章では、プレオルソ治療をよりスムーズに進めるために、保護者としてどのようなサポートができるかについて詳しくご紹介します。
親ができるサポートの工夫
プレオルソの治療は、ただ装置を装着するだけではありません。毎日の習慣や生活リズムの中で、子ども自身が正しく使い続けることが大切です。しかし、子どもだけに任せておくと装着を忘れてしまったり、間違った使い方をしてしまうことも。だからこそ、保護者のサポートが治療効果を左右するといっても過言ではありません。
ここでは、家庭で無理なくできる親のサポート方法と工夫についてご紹介します。
子どもに「やらされてる」と思わせない
強制的に「プレオルソつけなさい！」と毎回言われると、子どもはだんだんと嫌な気持ちを持つようになります。治療が長期間にわたることを考えると、前向きな気持ちで取り組めるような関わり方が理想です。
そのためには、「がんばってるね」「今日は忘れずにできたね」など、小さな達成を見つけて褒めてあげることが大切です。努力を認められることで、子どものやる気は自然と高まります。
プレオルソ装着を“習慣化”する仕組みづくり
日々の生活の中にプレオルソを取り入れるには、「行動の流れ」の中に組み込むのが効果的です。たとえば、
- 朝起きたら1時間つけるルーティン
- 夜寝る前の歯みがき→パジャマ→プレオルソ装着の流れ
- お風呂あがりの静かな時間に装着する習慣
このように「〇〇したら、プレオルソ」という流れを作ることで、忘れにくくなり、継続しやすくなります。
一緒に記録する・スケジュールを可視化する
カレンダーや手帳、スマホアプリを活用して、「今日はプレオルソをどれくらい装着したか？」を親子で確認するのもおすすめです。見える化することで、自分の頑張りがわかりやすくなり、継続のモチベーションにつながります。
スタンプやシールでご褒美を用意するのも、低年齢のお子さんにはとても効果的です。
お口の体操や姿勢改善は一緒にやる
口まわりの筋肉を鍛える体操や、姿勢を正す練習などは、「一緒にやろう」と声をかけることで、子どもも楽しく取り組めるようになります。短い時間でも、親子で取り組むことが「楽しい記憶」となり、治療を前向きに続ける力になります。
過度なプレッシャーを与えない
親が気合を入れすぎてしまうと、知らないうちにプレッシャーを与えてしまうことがあります。「効果が出ていない」「またつけてない」などの言葉は、子どもにとってストレスになる場合があります。
大切なのは、焦らず、怒らず、根気強く寄り添っていく姿勢です。成長とともに子ども自身が目的意識をもてるようになると、自主的に取り組むようになります。
プレオルソは、子どもが主役の矯正治療ですが、それを支えるのは保護者の見守りと励ましです。親ができるサポートを無理なく、楽しみながら行うことで、治療の効果はより高まっていきます。
次の章では、プレオルソ治療を継続するために重要な「モチベーションの保ち方」について詳しく解説します。
継続するためのモチベーションの保ち方
プレオルソによる矯正治療は、短期間で完了するものではなく、数か月〜年単位で続けていく必要があります。装置の装着そのものは簡単でも、毎日欠かさず続けることは、子どもにとっても保護者にとっても意外と大きなチャレンジです。
治療を成功に導くには「継続」が不可欠。そこで重要になるのが、子ども自身のモチベーションをどう保つかという視点です。
子どもが「自分のこと」として意識できるようにする
まず大切なのは、「誰かに言われてやる」から「自分のためにやる」に気持ちを切り替えていけるよう、関わることです。年齢に応じて、歯並びやかみ合わせの大切さをわかりやすく伝えたり、「どうしてプレオルソを使っているのか？」を一緒に話し合ったりすることが効果的です。
たとえば、
- 「プレオルソつけると、どんな良いことがあるか知ってる？」
- 「将来きれいな歯並びになるって楽しみだね」
- 「カッコよく笑えるようになるね」
といった、前向きで具体的な声かけが有効です。
親子で取り組む“楽しさ”を演出する
装着時間をただの「治療時間」とするのではなく、「親子のコミュニケーションの時間」に変えることもモチベーション維持に役立ちます。
例えば、
- 一緒に絵本を読む時間にする
- 好きなテレビ番組を見ながら装着する
- 寝る前のリラックスタイムに組み込む
といった工夫をすることで、子どもにとって「イヤな時間」ではなく「安心できる時間」になります。
小さな目標を設定する
いきなり「毎日ずっと続けようね」と言われても、子どもにとっては漠然としすぎていて続きません。まずは短期間の小さな目標を設定して、それをクリアするたびに達成感を味わえるようにしましょう。
例：
- 「今週は5日間続けてみよう」
- 「1週間つけたらシールがもらえるよ」
- 「10日間続いたら一緒に好きな本を買いに行こう」
こうした“ごほうび”や“イベント”は、単なる報酬以上に「頑張りが認められている」という気持ちを育てます。
定期的に成長を見せてあげる
プレオルソの治療は少しずつ進んでいくため、変化に気づきにくいこともあります。そこで、定期的に歯並びの写真を撮って記録することをおすすめします。数か月後に見比べると、変化が実感できて「こんなにきれいになってきたね！」というモチベーションになります。
また、歯科医院でのチェック時に「順調に進んでいますよ」といった評価をもらえると、子どもは安心して治療を続けられるようになります。
親の「見守り力」が鍵
継続のモチベーションを支える最大の要素は、やはり家庭での“見守り”です。感情的にならず、焦らず、根気よく声をかけ続けることが、結果的には最も効果的なサポートになります。
- つけたかどうかを確認する
- 頑張りを認めて言葉にしてあげる
- ときには一緒にサボって笑う
そんな関係性の中で、プレオルソの治療は「親子で歩む時間」として、より良いものになっていくはずです。
次はいよいよ最終章、「終わりに」です。これまでのポイントを総まとめしながら、読者の方へのメッセージをお届けします。
終わりに
プレオルソは、歯並びだけでなく、口まわりの筋肉や姿勢、呼吸など、子どもの全体的な成長に働きかける大切な装置です。ただし、装着しているだけでは十分な効果は得られません。装着時間の確保、姿勢や食習慣の見直し、口呼吸の改善、そして家庭でのサポートといった、日々の積み重ねがあってこそ、プレオルソの力は最大限に発揮されます。
今回ご紹介した内容は、どれも特別な道具や難しい知識を必要とするものではなく、今日から家庭で取り入れられることばかりです。小さな習慣の積み重ねが、将来のお子さんの笑顔や健康につながっていきます。
プレオルソ治療は、子どもひとりではなく、親子で取り組む“チームワークの治療”です。保護者のあたたかな関わりと見守りが、子どものやる気を支え、歯並びだけでなく自己肯定感までも育ててくれます。
「毎日、少しずつ、できることを続ける」——
それが、プレオルソを無駄にしない最も確かな方法です。今日の小さな一歩が、未来の大きな成果につながりますように。
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