・プレオルソを使っているのに口が閉じられず不安を感じる
・お子さまの口がぽかんと開いたままで心配になる
・口呼吸による健康への影響が気になる
・トレーニングや生活習慣の改善方法を知りたい
・家族で取り組める対策を探している
プレオルソを使っているのに「口がうまく閉じない」「口呼吸が直らない」と悩む保護者の方は少なくありません。口が開いたままだと歯並びだけでなく、お子さまの全身の健康にも影響が及ぶことがあります。この記事では、口が開いてしまう原因やリスクをお伝えするとともに、今日から実践できる口周りの筋トレBEST5、生活習慣の見直し方法をご紹介します。楽しく親子で取り組める工夫や、継続のポイントもお届けしますので、ぜひ参考にしてください。正しい口の閉じ方を身につけ、プレオルソの効果をしっかり引き出しましょう。
プレオルソで口が開いてしまう原因とは?
プレオルソを使っているのに口が開いてしまう場合、その背景にはさまざまな要因があります。まず、口周りの筋肉の未発達が大きな原因です。特に口輪筋(こうりんきん)や頬の筋肉が弱いと、無意識のうちに口が開いてしまうことがあります。小児期は筋肉の発達が進行中であり、意識的に口を閉じる力が不足しがちです。
また、口呼吸の習慣が根付いていることも要因の一つです。鼻炎やアレルギーによる鼻づまりがあると、鼻呼吸がしづらくなり口呼吸を選んでしまうため、口が開きやすくなります。この状態が続くと、プレオルソの持つ歯列矯正の補助効果や顎の成長誘導の効果が十分に発揮されない可能性があります。
さらに、姿勢の悪さも関係しています。前かがみの姿勢や猫背が続くと、顎の位置が後方にずれ、口が開きやすい状態になります。日常生活での姿勢や体の使い方が口の開きに影響を与えていることは見落とされがちです。
これらの原因が重なることで、プレオルソを使っていても「口が閉じない」という悩みが生じます。大切なのは、単に装置を装着するだけでなく、口周りの筋肉を鍛え、生活習慣を見直すことです。次の章では、口が開きっぱなしのリスクについて詳しく見ていきます。正しい知識を持ち、原因を一つひとつ改善していくことで、プレオルソの効果をしっかりと引き出すことができます。
口が閉じないときのリスクと影響
プレオルソを装着しているにもかかわらず口が閉じない状態が続くと、さまざまなリスクや影響が生じます。まず、もっとも心配されるのが歯並びや顎の成長への悪影響です。口が開いたままだと舌の位置が下がり、歯列や顎の正しい発達が妨げられます。その結果、出っ歯や開咬、受け口といった不正咬合が進行するリスクが高まります。
さらに、口呼吸の習慣化による健康リスクも見逃せません。口が開いた状態では口内が乾燥しやすく、虫歯や歯肉炎のリスクが増加します。また、ウイルスや細菌が体内に入りやすくなるため、風邪をひきやすくなったり、アレルギー症状が悪化したりすることもあります。
加えて、顔貌への影響も考えられます。口元がぽかんと開いた状態が習慣化すると、頬や口元の筋肉の発達に偏りが生じ、いわゆる「口元がだらんとした表情」になってしまう可能性があります。これは、成長期のお子さまにとって見た目のコンプレックスにつながることもあります。
また、姿勢の悪化や集中力の低下も口が開いた状態と関連しています。口呼吸により酸素の取り込み効率が下がると、眠りの質が低下し、日中の集中力や持久力にも影響することがあります。
プレオルソをより効果的に使うためには、こうしたリスクを理解し、口が閉じる環境づくりやトレーニングを併せて行うことが大切です。次の章では、口周りの筋力アップに役立つ筋トレBEST5をご紹介します。正しい取り組みで、お子さまの健やかな成長を応援しましょう。
プレオルソと併用したい口周りの筋トレBEST5
プレオルソの効果を引き出すためには、装置の装着だけでなく、口周りの筋肉を鍛えるトレーニングが重要です。ここでは、お子さまが楽しく取り組める、簡単で効果的な筋トレBEST5をご紹介します。どれも毎日少しずつ続けることで、口を閉じる力が育ちます。
1. 風船ふくらましトレーニング
風船をふくらませる動作は、口輪筋や頬の筋肉をしっかり使います。小さめの風船を使い、1日3回、各回3~5回ふくらませることを目標にしましょう。楽しみながら筋肉を鍛えることができます。
2. ペットボトル吸い上げトレーニング
空の500mlペットボトルを口で吸い上げて持ち上げ、そのまま5秒キープします。これを1日3セット行うことで、唇の閉じる力や頬の筋肉が鍛えられます。簡単ですが、かなりのトレーニング効果があります。
3. あいうべ体操
口を大きく「あ」「い」「う」「べ」と動かす体操です。1日2~3セット、1セットあたり10回を目安にします。口周り全体の筋肉と舌の筋肉がバランスよく鍛えられ、口を閉じる力がつきます。
4. ストロー飲みトレーニング
細めのストローで水やお茶を飲む練習も効果的です。ストローを使うときに強く吸う力が必要になるため、唇の締める力が育ちます。おやつや食事の時間に取り入れて、自然にトレーニングできます。
5. ガム噛みトレーニング(医師の指導のもとで)
年齢に応じて医師の指導のもとで行う必要がありますが、ガムをしっかり噛むことで口周りの筋肉が鍛えられます。左右均等に噛むように意識することがポイントです。
これらのトレーニングは、日々の生活の中で無理なく取り入れることができます。プレオルソと併用することで、自然と口を閉じる力が身につき、装置の効果を最大限引き出すことができます。次の章では、日常生活でできる習慣改善のポイントをご紹介します。
日常生活でできる習慣改善のポイント
プレオルソの効果を十分に発揮させるためには、口周りの筋トレだけでなく、日常生活での習慣の見直しがとても重要です。ここでは、口を閉じる力を育てるために今日からできる生活改善のポイントをご紹介します。
正しい姿勢を心がける
猫背や前かがみの姿勢は、顎の位置を後ろに引いてしまい、口が開きやすくなる大きな原因です。座るときは、背筋を伸ばしてお尻をしっかり椅子につけ、足の裏を床につけることを意識しましょう。学習机やダイニングテーブルの高さを見直すのも効果的です。
鼻呼吸を意識する
鼻呼吸は口を閉じる習慣を育てるうえで欠かせません。お子さまが鼻づまりを起こしている場合は、耳鼻科の受診を検討したり、室内の湿度管理を行ったりするのも大切です。寝る前に軽い鼻呼吸練習を取り入れるのも良い方法です。
食事でよく噛む習慣をつける
食事のときによく噛むことは、口周りの筋肉の発達に直結します。繊維質の多い野菜や、しっかり噛まないと飲み込めない食品を献立に取り入れると良いでしょう。左右均等に噛むことも大切です。
ガジェットやテレビの時間を減らす
長時間のスマートフォンやテレビは、姿勢の悪化や無意識の口の開きにつながることがあります。30分ごとに休憩を入れ、顔を上げて背筋を伸ばす習慣をつけましょう。
夜間の寝姿勢に注意する
うつぶせ寝や横向きで顔を押しつぶした寝方は、顎や口元に負担をかけます。仰向けで寝るよう声かけをし、枕の高さや寝具も見直すことで、自然と口が閉じやすくなります。
これらの習慣改善は、すぐに劇的な変化を感じるものではありませんが、毎日の積み重ねが確実にお子さまの口元の成長を支えます。次の章では、プレオルソの効果をさらに高めるための具体的なコツをお伝えします。
プレオルソの効果を高めるためのコツ
プレオルソをより効果的に活用するためには、単に装置を正しく装着するだけでなく、日々の取り組みにいくつかの工夫を加えることが大切です。ここでは、プレオルソの効果を引き出すための具体的なコツをご紹介します。
毎日決まった時間に装着する習慣を作る
プレオルソは継続して装着することで効果を発揮します。装着する時間を決め、習慣化することが大切です。たとえば「夕食後から寝るまでの時間帯」と決めると、忘れにくくなります。日記やカレンダーにチェックをつける方法もおすすめです。
口を閉じる意識を持つ声かけをする
日常生活で「お口を閉じようね」「お鼻で呼吸してみようね」といった優しい声かけを続けることは、口を閉じる意識づけに役立ちます。無理に叱るのではなく、前向きな言葉で応援することが大切です。
口周りの筋トレとセットで行う
筋トレを毎日のルーティンに組み込み、プレオルソの装着時間と合わせて行うと、口を閉じる力が効率的に身につきます。筋トレの時間を「装着前の5分間」などと決めると無理なく続けやすくなります。
親子で一緒に取り組む
お子さまだけに任せるのではなく、親も一緒に姿勢を意識したり、筋トレを試したりすると、楽しく取り組めます。親の姿勢や生活習慣が自然とお手本になり、お子さまのやる気にもつながります。
定期的な歯科医院でのチェック
プレオルソの効果や装着状況、口の筋肉の成長具合を確認するために、定期的に歯科医院でチェックを受けましょう。必要に応じて装置の調整やトレーニングのアドバイスも受けられます。
これらのコツを実践することで、プレオルソの持つ力を最大限に引き出し、口をしっかり閉じる習慣を身につけることができます。次の章では、家庭で簡単に取り入れられるトレーニンググッズについてご紹介します。
家庭で取り入れたい簡単トレーニンググッズ
プレオルソの効果をサポートするために、家庭で手軽に使えるトレーニンググッズを活用するのもおすすめです。遊び感覚で続けられるものを取り入れることで、お子さまのモチベーションも高まります。ここでは、口周りの筋肉を鍛えるのに役立つグッズをご紹介します。
風船(バルーン)
おもちゃ売り場や100円ショップで手に入る風船は、口輪筋や頬の筋肉を鍛えるのにぴったりです。1日数回、風船を膨らませる遊びを取り入れるだけで、自然と口を閉じる力が育ちます。サイズや色を変えて、飽きずに続けられる工夫をしましょう。
ストロー(細めのタイプ)
細いストローで飲み物を飲むと、唇の力や頬の筋肉がしっかり使われます。市販のストローを使った飲み物タイムを「トレーニング時間」に変えることができます。細めのストローを選ぶと、より強い吸う力が必要になり、トレーニング効果が高まります。
トレーニング用ガム(歯科医院で相談の上使用)
市販のトレーニングガムや硬めのガムは、噛む力や顎の動きを育てるのに役立ちます。使用前には必ず歯科医院での確認をおすすめします。左右均等に噛むことを意識するのがポイントです。
お口トレーニングチューブ
歯科医院や専門店で購入できるチューブ型のトレーニング器具は、唇を閉じる力や頬の筋肉をバランスよく鍛えることができます。軽く引っ張ったり、口にくわえてキープするだけで簡単に使えます。
紙笛や吹き戻し玩具
息を吹き込んで音を出すおもちゃも、楽しくトレーニングできるグッズです。遊びの延長で続けられるので、筋トレが苦手なお子さまにもおすすめです。
これらのグッズは、日常生活に自然に取り入れられるものばかりです。毎日少しずつ続けることで、プレオルソの効果を高め、口を閉じる力をしっかりと育てていきましょう。次の章では、親子で楽しく継続するための工夫をお伝えします。
継続するための親子で楽しくできる工夫
プレオルソの装着や口周りのトレーニングは、毎日続けることが大切です。しかし、お子さまが飽きてしまったり、モチベーションが下がったりすることも少なくありません。そこで、親子で楽しく取り組める工夫をご紹介します。
トレーニングをゲーム感覚にする
例えば、風船膨らましやストロー吸い上げをタイムを測って「今日の記録は何秒?」と競ったり、兄弟姉妹や親も一緒に挑戦したりすることで、遊び感覚で続けることができます。「何回連続でできたか」をカレンダーにシールを貼るのもおすすめです。
目標達成で小さなごほうびを用意する
「1週間毎日がんばったら一緒に好きな絵本を読む」「1カ月続けたら好きなシールを選んでOK」など、小さな達成感を積み重ねることでモチベーションが持続します。大きなごほうびでなく、日常の中で楽しみになるものが効果的です。
親子で一緒にトレーニングする
お子さまだけでなく、保護者も一緒に筋トレや姿勢改善を意識することで、自然と家族のコミュニケーションが生まれ、楽しく続けることができます。親の姿勢や習慣が良いお手本になり、お子さまのやる気も高まります。
毎日の決まった時間に取り入れる
「お風呂の前」「寝る前の5分間」など、毎日の流れの中にトレーニングを組み込むと、忘れずに続けやすくなります。生活のリズムに合わせて自然に習慣化することが継続のコツです。
一緒に記録をつける
日記やカレンダー、専用の表を使ってトレーニングの記録をつけると、努力の積み重ねが目に見えてわかります。「ここまで続けられた!」という自信につながり、さらに続ける意欲が高まります。
親子で楽しみながら取り組むことで、プレオルソの装着やトレーニングが「やらなきゃいけないこと」ではなく「楽しい毎日の習慣」に変わります。次の章では、記事のまとめとして大切なポイントをお伝えします。
終わりに
プレオルソを使っているのに「口が開いてしまう」「口呼吸が治らない」と感じている保護者の方は少なくありません。しかし、口が閉じない原因を正しく理解し、日々の生活の中で筋トレや習慣改善を取り入れることで、プレオルソの効果をしっかりと引き出すことができます。
口周りの筋肉を鍛えるトレーニング、姿勢や呼吸の意識づけ、親子で楽しく続ける工夫――どれも今日から始められることばかりです。大切なのは、無理なく、楽しみながら少しずつ積み重ねることです。
お子さまの成長の大切な時期だからこそ、家族みんなで見守り、支えていくことが何よりの力になります。プレオルソの装着とあわせて、この記事でご紹介した取り組みを実践し、健やかな口元と全身の健康を育んでいきましょう。困ったことや不安なことがあれば、いつでも歯科医院に相談してください。お子さまの健やかな成長を一緒に応援していきます。
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