保育園の虫歯予防デーに読む絵本5選|活動へのつなげ方

虫歯予防
  • 6月4日の虫歯予防デーに、保育園でどんな絵本を読めばよいか迷っていませんか?
  • 歯磨きが苦手な子どもにも、絵本を通じて楽しく歯の大切さを伝えられます。
  • 0〜5歳児では理解力や興味が異なるため、年齢に合った絵本選びが重要です。
  • 読み聞かせの後にゲームや製作を組み合わせることで、学んだことを体験につなげられます。
  • この記事では、おすすめの絵本5冊と年齢別の選び方、活動への展開方法を紹介します。
目次

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保育園の虫歯予防デーに絵本を取り入れるメリット

6月4日の虫歯予防デーは、子どもたちが歯と口の健康に親しむ機会です。絵本は歯磨きの大切さを一方的に教えるのではなく、登場人物の行動や気持ちを通して関心を育てられる教材です。

絵本が役立つ理由

歯は食べ物を噛むこと、発音や口元の形を支えることに関係しています。乳歯は永久歯が生えるスペースを保つ役割もあります。「元気な歯でおいしく食べようね」と前向きに伝えましょう。虫歯や歯科治療の怖さを強調せず、歯磨きを嫌がる子には模型を眺めるところから参加してもらいます。

  • 歯や歯ブラシの働きを絵で伝えられる
  • 擬音や繰り返しで低年齢児も楽しめる
  • 読み聞かせからゲーム・製作・クイズへ発展できる
  • 歯科医院への不安など気持ちを話し合う機会になる

虫歯予防デーにおすすめの絵本5選

①『はみがきあそび』|0〜2歳児

作者:きむらゆういち/出版社:偕成社 しかけを楽しみながら歯磨きに親しめる絵本です。「シャカシャカ」「お口をあーん」と声を添え、読後は大きな歯ブラシ模型を使ったまねっこ遊びへつなげます。

②『はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!』|2〜3歳児

作者:くぼまちこ/出版社:アリス館 歯ブラシを列車に見立てた物語。「出発進行!」と一緒に声を出し、前歯や奥歯を駅に見立てて歯磨き列車ゲームを楽しめます。

③『わにさんどきっ はいしゃさんどきっ』|3〜5歳児

作者:五味太郎/出版社:偕成社 ワニと歯医者さんの気持ちをユーモラスに描きます。「ワニさんはどんな気持ち?」と問いかけ、歯の模型を使った歯医者さんごっこへ発展できます。道具は実際の口に入れません。

④『むしばいっかのおひっこし』|4〜5歳児

作者:にしもとやすこ/出版社:講談社 虫歯をテーマにした物語です。「どうして一家は困ったのかな?」と考え、歯磨きやおやつに関する○×クイズにつなげます。実際の虫歯は歯垢の中の細菌が糖分から酸を作り、歯を溶かすことに関係します。

⑤『はははのはなし』|4〜5歳児

作者:加古里子/出版社:福音館書店 歯の働きや虫歯を学べる科学絵本です。「前歯と奥歯は同じ形?」と尋ね、鏡や歯の模型による観察活動につなげます。 これらの対象年齢は保育活動で使う際の目安です。出版社の推奨年齢と同じとは限りません。

0〜5歳児の年齢別・絵本の選び方と読み聞かせのコツ

0〜1歳児

短い文章、はっきりした絵、繰り返しの擬音を楽しみます。途中で集中が切れても無理に最後まで読まず、表情や指さしを受け止めます。読み聞かせは2〜5分程度が目安です。

2歳児

乗り物や動物が登場する絵本を選び、「しゅっぱーつ!」「シャカシャカ!」と動きをまねる参加型の読み聞かせにします。3〜7分程度を目安にします。

3歳児

登場人物の気持ちが伝わりやすい作品を選び、「ドキドキしたのかな?」と問いかけます。歯科医院への怖さを否定しないことが大切です。5〜10分程度が目安です。

4歳児

原因と結果がわかる物語を選び、「なぜ歯を磨くのかな?」と考える時間をつくります。7〜12分程度を目安にします。

5歳児

歯の働きなどを扱う科学絵本も選べます。鏡や模型を使う観察と組み合わせ、子ども自身の考えを聞きます。10〜15分程度が目安です。 集団で読む際は絵が見える半円形の座席配置にし、子どもの反応や絵本の長さに応じて時間を調整しましょう。

絵本から歯磨きゲームにつなげる活動アイデア

① はみがきれっしゃゲーム

2〜3歳児向け/約5〜10分。 大きな歯の模型と歯ブラシ模型を用意します。「前歯の駅」「奥歯の駅」と呼びながら動かし、取り外せる汚れマークを落とします。

② 大きな歯の汚れ落としゲーム

3〜5歳児向け/約10〜15分。 段ボール製の歯に汚れマークをつけ、歯ブラシ模型で取り除きます。年長児には「どこに汚れが残っているかな?」と問いかけます。

③ 虫歯菌の的当てゲーム

3〜5歳児向け/約10〜15分。 虫歯菌キャラクターの的を柔らかいボールで倒します。遊びは虫歯予防の象徴的表現で、現実には細菌を全部退治するわけではないことを踏まえて説明します。

④ 歯ブラシまねっこゲーム

0〜5歳児向け/約3〜5分。 手や腕を歯ブラシに見立てて「シャカシャカ」とまねします。実際の歯ブラシを口に入れて走らせないよう注意します。

⑤ 歯磨き探検ゲーム

4〜5歳児向け/約10〜15分。 歯の模型で前歯の裏、奥歯の溝、歯ぐきとの境目などを観察し、汚れマークを探します。 道具の誤飲・転倒・接触に注意し、参加が苦手な子は見学でもよいことにしましょう。模型で上手に磨けても、実際には大人の仕上げ磨きが必要です。

絵本の世界を広げる虫歯予防の製作活動

① 牛乳パックや画用紙で作る大きな歯

洗浄した牛乳パック、白い画用紙、段ボールを使い、前歯や奥歯を作ります。完成後は歯磨きゲームの教材に使えます。切り口は保育士が安全に処理します。

② 手作り歯ブラシ

厚紙の持ち手に紙製の毛先を貼り、色や模様をつけます。歯の模型を磨くごっこ遊び専用とし、口には入れません。

③ 虫歯菌キャラクター

色画用紙で丸や三角の体を作り、顔を描きます。年長児は名前や短い物語を考えることもできます。怖がらせないデザインにします。

④ 歯の健康ポスター

模造紙に歯や歯ブラシを描き、「はをみがいてピカピカに」などの標語を添えます。保育室に掲示し、行事後も振り返ります。

⑤ 歯磨きカレンダー

歯磨きをした日に印をつける台紙を作ります。家庭で保護者と使えるようにしますが、記録できなかった日を責めたり、回数を競ったりしません。 製作時間はおおむね15〜40分を目安に調整します。小部品の誤飲、はさみ、接着剤、紙の切り口に注意し、完成度より楽しく取り組めたことを大切にしましょう。

読み聞かせの後に使える虫歯予防クイズと声かけ例

読み聞かせ後の○×クイズは、正解を競うのではなく歯の健康について考えるために行います。

そのまま使える○×クイズ10問

  1. 歯は食べ物を噛むためにある。 ○。噛み切る・すりつぶす役割があります。
  2. 前歯と奥歯は同じ形。 ×。働きに合わせて形が違います。
  3. 乳歯は生え替わるから虫歯でも大丈夫。 ×。乳歯も食事や永久歯の生えるスペースに大切です。
  4. 歯磨きは歯についた汚れを落とすためにする。 ○。歯垢を取り除きます。
  5. 前歯だけ磨けばよい。 ×。奥歯も丁寧に磨きます。
  6. 歯磨きをすれば絶対に虫歯にならない。 ×。食生活やフッ化物なども関係します。
  7. 甘いお菓子を食べたら必ず虫歯になる。 ×。摂取頻度など複数の要因が関係します。
  8. 甘いジュースを少しずつ何度も飲むと虫歯になりやすい。 ○。糖分にさらされる頻度が増えます。
  9. 歯が痛いときだけ歯医者さんに行けばよい。 ×。定期的な健診も大切です。
  10. 小さい子は大人の仕上げ磨きも大切。 ○。自分だけでは磨き残しやすいためです。

年齢別の声かけ

歯磨きが苦手な子には「今日は見るだけでもいいよ」「模型を一緒に磨こう」と声をかけます。間違いを責めず「一緒に確かめよう」と促しましょう。

  • 0〜1歳児:「シャカシャカ!」「お口、あーん!」
  • 2歳児:「歯ブラシはどれかな?」
  • 3歳児:「ワニさんはどんな気持ち?」
  • 4歳児:「どうして歯を磨くのかな?」
  • 5歳児:「歯を守る方法を3つ考えよう」

絵本を中心にした虫歯予防デーの活動プログラム例

子どもの年齢や集中力に合わせ、絵本とゲームを一つの流れにします。

15分プログラム|2〜3歳児

使用絵本:『はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!』

  • 0〜2分:導入 歯ブラシの模型を見せて「これは何かな?」
  • 2〜7分:読み聞かせ 「出発進行!」と一緒に声を出す
  • 7〜12分:ゲーム 歯の模型を使った歯磨き列車遊び
  • 12〜15分:振り返り 「前歯も奥歯も大切だね」

30分プログラム|4〜5歳児

使用絵本:『はははのはなし』

  • 0〜3分:導入 「歯は何のためにある?」
  • 3〜13分:読み聞かせ 歯の形や働きに注目
  • 13〜20分:○×クイズ 歯磨きや乳歯について考える
  • 20〜27分:探検ゲーム 模型で磨き残しやすい場所を探す
  • 27〜30分:振り返り 家庭でできることを話す

0〜1歳児へのアレンジ

『はみがきあそび』を短く読み、「シャカシャカ」と保育士が模型で動きを見せます。5〜10分程度でも十分です。

3歳児へのアレンジ

『わにさんどきっ はいしゃさんどきっ』の後に、歯の模型を使った歯医者さんごっこをします。道具は実際の口には入れません。

家庭へのおたより

読んだ絵本のタイトル、行ったゲーム・製作、保護者による仕上げ磨きの大切さを知らせます。年齢に合ったフッ化物配合歯磨剤、甘い飲食物の摂取頻度、定期健診にも触れましょう。 絵本や模型を保育室に残せば、行事後も歯の健康に親しめます。

まとめ|絵本をきっかけに楽しい歯磨き習慣を育てよう

保育園の虫歯予防デーは、子どもたちが歯の健康について楽しく学ぶ機会です。 0〜1歳児には絵や音を楽しむ絵本、2〜3歳児にはまねっこ遊びに発展する絵本、4〜5歳児には歯の役割や虫歯予防を考える絵本など、年齢に合うものを選びましょう。 読み聞かせの後は、歯磨き列車ゲーム、歯の模型を使う汚れ落とし、○×クイズ、健康ポスターづくりなどにつなげられます。 歯磨きや歯科医院を怖がらせるのではなく、「お口がすっきりするね」「元気な歯でおいしく食べようね」と前向きに伝えることが大切です。 乳幼児の虫歯予防には、保護者による仕上げ磨き、年齢に応じたフッ化物配合歯磨剤、食生活への配慮、定期的な歯科健診なども役立ちます。保育園の活動を家庭での習慣につなげましょう。 虫歯予防デーの目的は、子どもたちが歯を大切にする気持ちを育てることです。 お気に入りの絵本から、楽しい経験を積み重ねていきましょう。

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