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エナメル質形成不全に対する予防処置について

エナメル質形成不全は、歯のエナメル質が正常に発育しない状態で、遺伝的要因や疾患によって引き起こされることがあります。この状態は軽度の場合、白濁や茶色の変色として現れますが、中程度以上になると変色部分がしみるようになり、さらに進行すると実質欠損が生じることがあります。

一般歯科ではエナメル質形成不全が虫歯ではないため、しみる症状(知覚過敏)があっても経過観察となるケースが多く、重度になると歯に穴が開き、虫歯として処置されることが一般的です。しかし、早期に適切な予防処置を行うことで、症状の進行を防ぎ、歯を健康に保つことが可能です。

当院での予防処置

当院では、エナメル質形成不全に対し、症状が軽度の段階で以下のような予防処置を行っています:

第4世代のフッ素素材を使用したコーティング

エナメル質形成不全の歯をコーティングすることで、形成不全部の再石灰化を促します。この処置により、エナメル質の強化が期待でき、しみる症状や将来的な実質欠損を防ぎます。

予防処置のメリット

プラークの付着を防止
コーティングにより歯垢(プラーク)が付きにくくなるため、虫歯予防に効果的です。
歯肉炎の改善
歯と歯ぐきの境目の汚れもある程度防ぐため、歯肉炎の改善にもつながります。
虫歯予防にも適用可能
エナメル質形成不全だけでなく、虫歯予防を目的としたコーティングとしても使用できます。


予防処置のデメリット

着色が付きやすい
コーティング剤に色素が付着しやすいため、処置後3日間は着色しやすい食材(コーヒー、紅茶、カレーなど)の摂取を控える必要があります。
※着色は磨けば取れることがありますが、磨きすぎるとコーティングが剥がれる可能性があります。
効果の持続期間
コーティングの効果は約4か月続きます。そのため、定期的なメンテナンスが必要です。
保険適用について
この予防処置は基本的に保険適用外となります。ただし、特定の条件が整った場合に限り、保険適用が可能な場合もあります。詳細についてはお問い合わせください。



エナメル質形成不全は、早期対応がとても重要です。特に、しみる症状が出てからでは麻酔が効きにくくなることが多いため、軽度の段階で予防処置を行うことをお勧めします。お子様の歯の健康を守るためにも、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。

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